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HyogoKurumi.Scribble

私はこの社会が省略した事柄を言語化している人です。

※追記しました【アンケート】小金井市女子大生ストーカー刺傷事件の第3回公判の記録をみて思ったこと

■追記 17/3/6

本記事掲載後、他方から「犯人を擁護しているような記事だ」という旨のご意見をいただきました。それは私が本記事で意図したことではないのですが、そもそも記事内で内容の主旨、本事件に対する私の向き合い方を明確にしていなかった事を認め、追記という形で補足します。

当事件の岩崎容疑者に対しては、一部から「犯人は発達障害者なのでは」という声があり、その特徴の有無は現時点では定かではありませんが、発達障害の一当事者である身として、また過去にストーカー同等の精神状態に陥ったことのある身としても、この事件の行く末をとても気にしています。

私は本事件の犯人の真意が明らかになることで、それが同事件の再発抑制に、なんらかの形で繋がるだろうと考えています。世の中に対する私の印象ですが、自分自身がどこまでの凶行を実行してしまうのか、日々不安を抱えながら過ごしているこの犯人の予備軍的存在は他方にいると考えています。自身と同調できる存在の思考を知る事で、孤独感が緩和され、膨らみ続けるその感情の抑制に繋がるという考えです。

しかし、wiki情報を参考にした限りでは、私の望む到達点から遠ざかっている様に感じました。

私の感覚では、犯人は正直に答えており、その上で凶行に至った事を認めており、それが自分の身に起きた本当の事だということを、わかってもらおうとしているように様に感じられました。その事実が認められた上での求刑を望んでいる姿勢も、文章内容から察する事ができました。

対して検察側は、殺意や計画性を指摘し、「こいつはきっとこんな考えで犯行に及んだに違いない」という話をしています。それが検察の仕事なんでしょうが、その事に対し容疑者は、「それは実際の自分の考えではない」と反論している、この記録からそのような関係性であると読み取れました。

犯人の心境はどうであれ、やったことの凶悪性はかわりませんし、被害者が失った日常は元に戻りません。でもそれとこれと、犯人の心境を分析し解明する事の重要性は、別軸として捉えるべきだと私は考えています。

一般論、社会正義として、この理屈を採用する事は難しいとは思います。しかし、犯人と同じような状況にありながら「自分とは違う」と、他人事のように感じている者に、一体誰が自覚するきっかけを与えてやれるというのでしょうか。
こういった事件の報道を通して己自身で自覚するしかないのではないでしょうか。少なくとも、精神状態が不安定だった過去の私には必要な情報だったと考えます。

ですので私は、犯人の正直な気持ちには、大きな価値があると考えているのです。それをないものとして封殺する行為は同種の事件抑制の機会損失に繋がるといえ、好ましくない事であると私は考えます。

私のつたない文章ですが、この補足にて本記事の意図が伝われば幸いです。

※本文内は手を加えないつもりでしたが、一部表現を書き換え、追記したところのみ、赤文字にて修正を行いました。



小金井ストーカー事件の続報が気になったので調べてみた。
先月の22日に第三回公判が行われ、事件当日の心境についての回答が得られたようだ。

wikiをみると公判時の様子が綴られていた。
これを参考にして彼の真意を考察してみようと思う。

小金井ストーカー殺人未遂事件 - Wikipedia

f:id:hyogokurumi:20170305155531p:plain:w300

■裁判内容

Bは殺人未遂などの罪で起訴され、2017年2月20日の初公判(於東京地方裁判所立川支部)で起訴内容を認めた。検察側はBについて「Aに相手にされない場合はAを殺そうと考え、ナイフを購入した」と指摘。一方弁護側は冒頭陳述で、Bが自ら119番通報し、救急隊に「彼女(A)を早く助けてあげてよ」と話していたことなどを挙げ、「被告が被害者に話しかけたが無視され、衝動的に刺してしまった」と述べ計画性を否定した[16]。Bは、Aの供述調書が読み上げられる間、時折笑みを浮かべていた[36]。検察官がAが負った傷についてモニターで説明していたところ、男性裁判員が倒れ、別の裁判員が補充された[37]。公判では、Aが被害者参加制度を利用して意見陳述する予定で[17]、初公判でも別室と法廷を映像と音声で繋いで証人尋問を受ける予定だったが、取りやめた。PTSDの影響などがあったとみられている[38]。

22日の第3回公判では被告人質問が行われ、弁護側による被告人質問に対し、Bは犯行状況については「贈った本と腕時計を返送した理由を聞こうと思ったが、話を拒絶され、絶望や悲しみを感じて刺した」と話し、事件前の心情については「AさんのTwitterにコメントしても、僕だけ返信が来なかった」「プレゼントを送り返され、悲しみと怒りが湧いた」と話し、事件の際ナイフを持っていた理由は「お守り。精神的な心の支えにするためだった」とした[39]。検察側による被告人質問では、Aへの謝罪の言葉を口にする一方、検察官の質問を鼻で笑いながら「(次の質問)どうぞ」と述べるなど挑発的な態度を取った。捜査段階で録音・録画された「殺すつもりだった」「首は急所だから刺した」「自分が100%悪いとは思わない。Aさんに被害者顔されたくはない」という発言の真意を尋ねられると「言った覚えはない」などと主張し、殺意や計画性を否定した。Aの弁護人から「捜査官から『謝罪する気はないがパフォーマンスとしては謝ると話している』と聞いている」と指摘されると「違う!」と声を荒げた[40]。また、Aに出会った時の印象については「思ったよりも小さくて可愛いと思った」と述べた[30]

23日、Aが意見陳述を行い、声を詰まらせながら「悔しくてたまらない。(Bは)反省していないと思う。普通に過ごす筈だった毎日を返してほしい。傷のない元の体を返してほしい。犯人が夢に出てきて、また私を殺そうとしてくるので、ほとんど眠ることもできません。頭がおかしくなるんじゃないかと思うくらい悔しくて、毎日気づけば泣いています」などと語った後、「犯人を野放しにしてはいけない」と述べると、Bが「じゃあ殺せよ!」と叫び、更にAが「今度こそ私を殺しに来るかもしれない」と話すとBが「殺すわけがないだろう!」と連呼し、Bは退廷を命じられた。その後、検察側は「常軌を逸した自己中心的な犯行」「類例を見ない悪質性、反社会性がある犯行で謝罪がパフォーマンスだったことは法廷での言動で証明された」などとしてBに懲役17年を求刑し、裁判は結審した[41][42]。

27日、BはANNの取材に応じ、23日の公判で「殺すわけないだろ」と叫んだ理由について「感情が高ぶり、反論したくて耐えられなかった」「もう会いにいかないと安心させたかった」と述べた。また、「本当は殺意を認めたくない」と主張した上で、懲役17年の求刑について「出所後の賠償のためには求刑が過剰すぎるが、死刑なら死刑でも良い」「判決では量刑よりも事実認定に注目したい」と述べた[43]。

■考察

Bは、Aの供述調書が読み上げられる間、時折笑みを浮かべていた

どんな状況でもニヤニヤしちゃうって、アスペあるあるなんだよね。


>Bは犯行状況については「贈った本と腕時計を返送した理由を聞こうと思ったが、話を拒絶され、絶望や悲しみを感じて刺した」と話し、事件前の心情については「AさんのTwitterにコメントしても、僕だけ返信が来なかった」「プレゼントを送り返され、悲しみと怒りが湧いた」と話し、

書いてある通りなんだと思う。正直者である姿勢が窺える。理由を聞こうとしただけなのに、拒絶されてしまったわけだ。「人を拒絶する」という「よくない行為」をした彼女に対し、怒りや嘆きの感情が沸いたのではないだろうか。その感覚は想像できる。


>事件の際ナイフを持っていた理由は「お守り。精神的な心の支えにするためだった」とした

私は中学生の頃、ファッション感覚でナイフを持ち歩いていた事がある。釣り具やで買ったからフィッシングナイフだと思う。それを持っている時は買う前からイメージしていた通り、少し気持ちが強くなれた気がしたし、かっこよくなれた気がした。自分がかっこよく武器として使いこなしている様子も想像して楽しんだりした。彼もそういうつもりで購入したのではないだろうか。


>検察側による被告人質問では、Aへの謝罪の言葉を口にする一方、検察官の質問を鼻で笑いながら「(次の質問)どうぞ」と述べるなど挑発的な態度を取った。

謝罪の気持ちは本心で、検察への態度については、聞いてくることがあまりに的外れでずれているので、「相手にする価値がない」と思っているのではないだろうか。


>捜査段階で録音・録画された「殺すつもりだった」「首は急所だから刺した」「自分が100%悪いとは思わない。Aさんに被害者顔されたくはない」という発言の真意を尋ねられると「言った覚えはない」などと主張し、殺意や計画性を否定した。

これ意識の表層の部分の認識を、本心として受け取られかねない言い方をしてしまったのではないだろうか。「このままでは死ぬかもしれない、それは理解できた」という自分が認識していた事を、質問の流れや精神状態の関係で「殺すつもりだった」という言い方で答えてしまった可能性がある。「首は急所だから刺した」も、「首が急所になる事は刺している時もわかっていた」と、それだけの認識があっただけで、言葉で答えた際に意図しない言い方で回答してしまったのでは。「言った覚えはない」はこの時、思い出そうとしても答えられなかったとすれば、そのような回答になる。いずれにせよ落ち着いた状況での回答だったとは思い難い。


>Aの弁護人から「捜査官から『謝罪する気はないがパフォーマンスとしては謝ると話している』と聞いている」と指摘されると「違う!」と声を荒げた

捜査官の話は実際にそうなのかもしれないが、取り調べ中に彼が伝える内容を言葉通りに受け取った解釈ができているとは思い難い。これって単に「彼女に謝るつもりはある」という事と、「その他の人たちは無関係で、その心境を共有する気はない、お前らに言われて謝るのではない」って意思の表れではないか。自分はそうするつもりだけど、それを認める事で相手の言いなりになった事になる場合、つい拒否したくなる気持ちが膨らむわけだけど。捜査官と良い関係が築けているとは思えないな。


>また、Aに出会った時の印象については「思ったよりも小さくて可愛いと思った」と述べた

正直に答えた、という印象。


>「犯人を野放しにしてはいけない」と述べると、Bが「じゃあ殺せよ!」と叫び、更にAが「今度こそ私を殺しに来るかもしれない」と話すとBが「殺すわけがないだろう!」と連呼し、Bは退廷を命じられた。~~~検察側は「常軌を逸した自己中心的な犯行」「類例を見ない悪質性、反社会性がある犯行で謝罪がパフォーマンスだったことは法廷での言動で証明された」などとしてBに懲役17年を求刑し、裁判は結審した

実際に殺すつもりはなかったんだろう。「そのつもりがないのに自分がそれに同等の犯罪をやってしまったこと」は理解できている、だから謝る気持ちはある。でも彼のその心を理解しない者がいる。wikiの記録を読む限りそれは検察側だ。正直に話しているのに「殺すつもりでやったということにされている状況」に彼は怒っている、私にはそのように見える。

続きを読むと、実際に彼もそのように述べている。

>「殺すわけないだろ」と叫んだ理由について「感情が高ぶり、反論したくて耐えられなかった」「もう会いにいかないと安心させたかった」と述べた。また、「本当は殺意を認めたくない」と主張した上で、懲役17年の求刑について「出所後の賠償のためには求刑が過剰すぎるが、死刑なら死刑でも良い」「判決では量刑よりも事実認定に注目したい」

■思ったことまとめ

wikiに書いてあるやりとり、貴方にはどう読めただろうか。私には、彼は正直に答えており、然るべき罪を受けて、自分の過ちの記録を後世に残して、二度と同じ悲劇が繰り返されないようにしてほしいと、そこまで考えているようにも感じられた。その上で、初めから殺すつもりだった事に仕立て上げられそうになっている状況と奮闘しているように見える。

包丁で心臓を突き刺したとしても、殺すつもりがあったどうかは全く別の観点から考えなければいけない。そういう「行動と意思の不一致」が全くわからないという人がこの世の中には一定数いる。いや、大多数だから定型と言うべきだろうか。そういう感覚ではこういう事件を読み解くことはできないと私は思う。

その点について、ナイフを所持していた事を例にアンケートを実施したので興味のある人は参加してほしい。


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