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HyogoKurumi.Scribble

私はこの社会が省略した事柄を言語化している人です。

「パワハラは会社の問題、その対策は業務」 今年最後の記事。

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こんにちは。来未炳吾です。いよいよ大晦日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年最後の記事は、お仕事の退職に関する話をします。

大晦日である今日を境に、今のお仕事を辞められる方(決まっている人、決意する人)もいるだろうと思うのですが、その中でも、パワハラやブラックなど、不健康な環境と縁を切る為に退職される人向けの話をします。そういう経緯での退職が初めてという方は是非ご一読下さい。

内容には、私が以前パワハラを機に会社を退職する事にした際に、法律家の方から教わったことが含まれています。


●行動を起こす前に法律相談所を頼ること

パワハラが解決しない⇒会社に退職届けを出す⇒今後のことで無料相談所を頼る」・・・極自然な流れに思われるかもしれませんが、この順番では選択肢が限られてしまうんです。まず、どのような理由があっても、自分から退職届を出したということが重視されます。原則、それは自己都合退職ということになってしまうんです。パワハラが退職理由だったとしても、です。「貴方が勝手に会社を見限ったのよ」ということです。ですので、会社都合退職にすることが難しくなってしまいます。だから必ず、行動を起こす前に無料の法律相談所へ足を運んで、専門家の話を聞いて、選択肢を教わって下さい。

 

▪︎退職願いと退職届けの違い

撤回の可能性がある場合は「退職願い」。撤回意思が無い時は「退職届け」と使い分けましょう。


パワハラは民事扱い

パワハラは民事として扱われます。つまり、実害がないと請求が難しいのです。例えば、暴言などのハラスメントが酷くて職場での意思疎通に困難があり、上司に相談しても解決せず、「こりゃもう仕事にならない!」と、そうして会社を辞めることにしたとします。普通の感覚だと、「ハラスメントが原因で退職することになった=職場が悪い!」と考えるところなのですが、「殴られたわけじゃないので怪我はしていない」「精神的苦痛のことで精神科へ通院しているわけでもない」となると、請求できるポイントがないということになります。ハラスメント被害者=完全無敵ではないということです。


●開業届けを出している人は失業者にはなれない

退職後に起業、開業を検討されている方は、先走って開業届けを出さないで下さい。開業届けが出ている状態だと、その事業の経営状況に関わらず、失業者として認められません=失業保険の申請ができません。私はもともと自営をしていたのですが、経営が思うように伸びなかったので、規模を副業レベルに落とした上で就職の道を選びました。開業は維持したままです。つまり、収入に難があったから就職を選択したわけです。それでも、失業保険の申請はできません。自営の経営状態、稼動状態は関係ないんです。廃業届けを出して無職になれば申請できるようになります。そういうルールなのです。

ちなみに、開業届けを出しておらず、白色申告で副業をしている場合は収入に応じて失業保険を申請することができます。


パワハラは会社の問題、その対策は業務、と考える

パワハラなどのことで調べると、会社で受けた侮辱や上司の暴言のことなどで、退職した後になっても心が晴れないまま苦しんでいる人の叫びをみることができます。

暴力によって負った外傷的な怪我は治療で治すことができます。精神的圧迫により蓄積された悔しさや悲しみ、苦しみも、時間の経過がある程度風化させてくれます。ただ「許せない!」といった「怒り」や「絶望感」は別です。その類の温度の高い感情はどんどん膨らんでいく傾向にあります。結果的にそれが重荷となって、不健康な精神を育んでしまいます。ネット上でみられる言葉も、死にたいとか殺してやりたいとか、物騒なものが多いですね。

感情面の問題とする見方ができますが、そうではありません。「会社の問題を持ち帰ってしまった」とみるほうが健全です。

パワハラ」は「会社が抱える問題」です。
その解決や対策など努力は「業務」の一環です。
それを「誰にも引き継がずに退職した」ことが、そもそもおかしいと考えるべきです。

この考え方については賛否あると思うのですが、実際に私はパワハラのことを含めて、就職から退職決意に至るまでの職場環境の状態、事実経緯を文書にまとめ、会社の問題点として社長に口頭で内容を伝え、あるべきだった解決策も提案し、それらの文書を社長本人に手渡しして、全て社長に「引き継ぎ」をしました。だからいま、100%スッキリできています。退職後に、騒いだり、苦しんだり、苛々が残ったりしていません。

この話がストライクだという人はきっと、自分ばかりが損をする形で辞められたのだろうと思います。怒りが、絶望感がずっと収まらないという人は、この「退職時に失念していた引継ぎ」を終わらせましょう。当時の経緯を文書にまとめて、会社にお手紙を送ればいいんです。業務中に言われた「馬鹿」「死ね」などの汚い暴言も、思い出せる限り紙に表記して、それも会社に「お返し」しましょう。それらの保管場所は自分の記憶ではなく、会社です。

「ただ手紙を出すだけのこの行為」になんの意味があるのかと、そう思われる方もいるかと思いますが、言葉に「質量」を持たせて考えてみるとこの意味がわかりやすいかと思います。暴言などの記憶に苦しんでいる、これはつまり「言葉を抱えている」ということです。業務中に抱えたものであり、「それ」は会社の物なのですから、退職後まで所有し続ける必要は一切なく、むしろ持ち帰ってしまったと考えるべきです。

退職時の引継ぎに合わせてやっておくのがベストですが、今からでも遅くはありません。
どうしても心が晴れないという人は、自分が狂う前にやりましょう。

書き方がわからないという人は会社宛に出すクレームの手紙の例文などが参考になるかと思います。
温度の高い言葉で書くと脅迫状のようなになってしまい、逆に訴えられる可能性もあるので、穏やかな文章にしましょうね。


●まとめ

会社を辞める時って保険証や年金など、いろいろな手続きをしなくちゃいけないから、細かい事まで頭が回らなかったりしますよね。
一日も早く会社を辞めたい時は特にそうだと思います。

退職した後でもっとこうしておけばよかったと後悔するのが一番最悪ですから、とにもかくにも法律相談を頼るようにして下さい。
ハローワークでも近くの相談所などの案内をしてくれますよ。


除夜の鐘が鳴り始めました。
それでは皆様、良いお年を。