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HyogoKurumi.Scribble

私はこの社会が省略した事柄を言語化している人です。

『へんなこ』 ショートショート 動画版有り

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むかしむかし あるところに へんなこが いました。
へんなこは しょうがせいのとき くらすめいとから いじめられていました。
くず しね きえろ うざい きもちわるい と たくさんのきたないことばを いわれました。
へんなこは せんせいに そうだんしました。
せんせいは へんなこに いいました。
「だいじょうぶ せんせいが まもってあげるよ いじめは よくないことだよ」
へんなこは これでもう だいじょうぶだと あんしんしました。
つぎのひ せんせいは がっきゅうかいをひらいて いじめていたせいとたちを おこりました。
そのせいとたちは へんなこに あやまりました。
そうして へんなこはいじめられなくなりました。
くらすから いじめはなくなりました。

へんなこは ちゅうがくせいになりました。
へんなこは そのがっこうでも いじめられていました。
くず しね きえろ うざい きもちわるい と たくさんのきたないことばを いわれました。
へんなこは せんせいに そうだんしました。
せんせいは へんなこに いいました。
「だいじょうぶ せんせいが まもってあげるよ いじめは よくないことだよ」
へんなこは これでもう だいじょうぶだと あんしんしました。
つぎのひ せんせいは がっきゅうかいをひらいて いじめていたせいとたちを おこりました。
そのせいとたちは へんなこに あやまりました。
そうして へんなこはいじめられなくなりました。
くらすから いじめはなくなりました。

へんなこは こうこうせいになりました。
へんなこは そのがっこうでも いじめられていました。
くず しね きえろ うざい きもちわるい と たくさんのきたないことばを いわれました。
へんなこは せんせいに そうだんしました
せんせいは へんなこに いいました。
「だいじょうぶ せんせいが まもってあげるよ いじめは よくないことだよ」
へんなこは これでもう だいじょうぶだと あんしんしました。
つぎのひ せんせいは がっきゅうかいをひらいて いじめていたせいとたちを おこりました。
そのせいとたちは へんなこに あやまりました。
そうして へんなこはいじめられなくなりました。
くらすから いじめはなくなりました。

へんなこは だいがくせいになりました。
へんなこは そのがっこうでも いじめられていました。
くず しね きえろ うざい きもちわるい と たくさんのきたないことばを いわれました。
へんなこは おかあさんに そうだんしました。
おかあさんは へんなこに いいました。
「ともだちに そうだんしなさい あなたはもう だいがくせいなんだから もうおとなでしょう」
へんなこは だれにも そうだん できませんでした。
へんなこには ともだちが いなかったのです。
へんなこは だいがくのがっこうに いかなくなりました。
そのご へんなこは だいがくを やめてしまいました。

へんなこは かいしゃいんになりました。
へんなこは まいにち まいにち せんぱいから おこられていました。
へんなこは つらくて つらくて かいしゃのじょうしに そうだんしました。
「だいじょうぶ あなたは なにもわるくないよ わたしが かいけつしてあげる」
へんなこは これでもうだいじょうぶだと あんしんしました。
つぎのひ へんなこは じょうしから よばれました。
へんなこは じょうしから「きみが わるい」と いわれました。
へんなこは 「わたしはなにも わるいことはしていない」 といいました。
じょうしは いいました。
ていねいに ゆっくりといいました。

「はなしをききました ほかのひとからも はなしをききました そして わかりました あなたは すぐに ひとのわるぐちをいうひとですね じぶんがいやだとおもうことを よくはなしていますね そういうはなしを みんなは ききたくないのです わらいごえもおおきくてうるさいです ことばづかいもざつで よくないです しゃべりかたも なんだか あにめのきゃらくたーみたいで へんです ふくそうや かみがたも ととのっていないので おかしいです しごとも じぶんのことばかりで ほかのひとのことを かんがえていないようにおもえます もうすこし じぶんをみつめては どうですか まわりのひとは あなたのことで こまっていました とてもとても こまっていました だから あなたを おこることが ありました」

へんなこは じょうしのことを わるいひとだとおもいました。
いじめているひとのことを かばう わるいひとだとおもいました。
じぶんは わるいことを しようとはおもわないし したこともないからです。
ここは なにもかもが おかしなかいしゃだと そうおもいました。

そのご へんなこは かいしゃをやめました。
ひとりぐらしをやめて おかあさんと おとうさんのいえにかえりました。
まいにち じぶんのへやのなかで すごすようになりました。
いんたーねっとのなかで いじめの こわさや おそろしさを いろんなひとに はなしました。
そして へんなこは ねっとのせかいで はじめて おともだちができました。
まいにち たのしいはなしと いじめのはなしと しゃかいのはなしを いっぱいしました。
しんじれば よのなかを かえることができると おもいました。
いじめは ぜったいに よくないことだと がんばって いいつづけていこうと おもいました。

あるひ また たくさんのきたないことばを いわれました。
こんどは かおもみえない しらないひとからいわれたので とても こわくなりました。
へんなこは ねっとのともだちに そのことを はなそうとしました。
でも そのともだちに れんらくができなくなっていました。
ぶろっく されていました。
ほかのねっとのともだちからも ぶろっく されていました。

へんなこは かんがえました。
「もしかして じぶんが わるいのかな じぶんは へんなのかな」
へんなこは うまれて はじめて そうかんがえました。

そして うまれて はじめて なきました。