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人は、言葉からは逃れられない。

【第11話】4月22日(火) 晴→曇 「旅の目的」

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4月22日(火) 晴→曇 「旅の目的」

 岡部側と静岡側を繋いでいる「つたの細道」を通ろうかと思ったけど、やっぱりトンネルの方に興味をそそられたので、昨日と同じトンネルを通る事にした。

 歩いていると昨日「仮宿」の交差点で会った自転車の人とまた会った。「宇津ノ谷峠」でテントを張った事などを話した。道路を走る車の音が大きくてあまり話を広げる事が出来なかった。

 静岡側の「宇津ノ谷峠」でルートの確認をしていると、杖を持ったおじいちゃんと目が合ったので、挨拶をして雑談をした。電車を間違えて東京に行っちゃった話とか、飛行機が怖かった話とか、昔の話をしてくれた。楽しい話だった。

 一時間程歩いた所で屋根付きのバス停があったので小休憩する事にした。浜松の極楽湯で破った足の親指の水ぶくれの所が少しズキズキしていたので、靴下を脱いで確認した。汗をかいて湿っている為かフニャフニャになっていた。後、中敷を足した事で若干圧迫感が増している為もあるのだろう。状態が悪化しているわけではな無さそうだが、念の為、絆創膏と靴下を代えた。

 休憩を終えて歩き始めた。荷物の重さに慣れている自分がいた。
 2時間程歩き、静岡駅に到着した。とても大きな町、でも、静岡に対する先入観がそう思わせるのか、静かな街だなぁとも思った。

 次の目的地は富士の方の道の駅だけど今日中には無理だ。明日は電車を使うとしても、どこかで夜を明かさなくちゃいけない。

―道の駅以外で野宿は駄目。道の駅でも寝て良いってわけじゃないけど。とにかく、迷惑がかかっちゃうんだ。

 softbankショップで携帯の充電をしながら、PSPで無線APを検索。運良くパス無しのAPを発見した。はいはい、「持ってて良かったPSP」と。

 宿は高い。都合が良いのは一晩1000円代で過ごせてシャワー付き!
 …シャワー付きの所を利用してみたい(笑

 しかし、電波レベルが弱い為、検索ははかどらない。静岡駅周辺にもあるにはある様なのだが、〝場所〟の情報に辿り着けない。そうこうしている内に充電は終わってしまった。

 しばらく街を探索したが見つからない。仕方無く友人に電話してパソコンで調べてもらった。「豊橋」でもビジネスホテルを探す時に世話になった友人だ。ちなみにこの友人には旅の目的や私個人が抱えている事など含め、私という人間の数少ない理解者だ。

 …ふむふむ、何!? 1500円フリードリンク+シャワー付きだと!

 オアシスを見つけた。

 曜日限定で0時から朝6時まで1500円でシャワーとドリンク付きのネカフェがある様だ。場所を教えてもらって早速向かった。

 『一刻 ひととき』 静岡駅の南口から出て一分とかからないところにあった。私が探索していたのは北側だった。うーむ。

 入ってみるとなんだか温泉の様な和風感が漂う店内。入り口の看板には堂々と「宿泊」と書いてある。今の私の為に建っている様な店だ。

 ここの宿主だろうか? バイトだろうか? 丁寧に料金システムを教えてくれた。
 予約は受け付けてないけど平日の夜だから多分空いてるとの事で、夜になったら改めて来る事にした。

 駅の前に立っていた町の案内図を見ると、駿府公園という大きな公園がある様なので、そこへ行って見る事にした。

 道中にあったパン屋の前で「ドクンッ」としたので思わず足を止めた。
 …このパン屋ただ者じゃない!
『LE CHANP VOLANT』とても良い雰囲気の店だった。外観、制服、商品(パン)の陳列…街のパン屋さんというオーラが外からも中からも漂っていると感じた。

『…かくかくしかじかで、いや、思わず足をとめてしまいました』

 旅の話をしつつ「メロンパン」(162円)と卵がたっぷり使われているという『ブリオッシュ』(84円)を買った。

 公園で食べようと思いながらさらに歩く。途中、山具の専門点があったので立ち寄ってみた。安値のジャングルブーツがあったら考えようと思ったんだけど「本格的」なものが売っていてとてもじゃないけど手が届かなかった。ま、いいさ。まだ履ける。

 「駿府公園」は城の跡地なのか、広い堀が続いていた。どこから入るんだ?と堀沿をしばらく歩いた。   ようやく入り口を見つけ中に入ると、子連れの人や子供達で賑わっていた。

 ベンチに座りながらパンを食べた。…美味い! メロンパンはカリカリ、そしてフワリ。懐かしい感覚だった。ブリオッシュもフワフワで美味しかった!

 地図を見ていると、一服中のスーツ姿の人が話しかけてきた。

『お兄さん、旅中?』 『ええ。……名古屋からです』

 昔、自転車で旅をしていた時、駅のベンチで寝ていたら、数人のホームレスに囲まれて怖い思いをした話や、道の駅「富士川楽座」の焼きそばが美味しいとか、おすすめのルートを教えてくれた。とても楽しい話だった。

 一人になり、日記でも書こうかなと思っていたら、今度は可愛い犬を自転車カゴに乗せたおじいさんがやって来た。目が合ったので挨拶を交し、少し雑談をした。

 家族は名古屋や東京にいるらしい。昔の話とかも笑顔で話してくれた。けど、少し寂しそうだった。

 工場で働いているのだろうか。自転車の荷台には雑布の様なもの等がたくさん入ったビニール袋が詰まれていた。〝きっと仕事の帰りだ〟と思い込んで、何も尋ねなかった。

 日が暮れて、公園内の外灯に明かりが付いた。
 雲空を見ながら旅の事を考えた。

―夏の間は友人宅で生活しながら仕事をする。本当に夏の間だけで良いのだろうか。東京でやりたい事は道の駅巡りの旅よりも大切なんじゃないのか。道の駅巡りをしながら「旅の話屋」をするのも大切だけど…。

─そうだ。何を考えていたんだとう。私の旅の目的は、一つではない。そして複数から成る私の希望は同時進行で叶えるのは難しいし、出来たとしても意識してやるもんじゃない。

─旅の話屋では客を選んでいた。そうじゃない、誰でも良いんだ。話して楽しんでくれれば、誰でも良いんだ。

─夏の間だけ…、夏は暑くて長距離移動が難しいから〝夏の間だけ〟? なんだこれは、私らしくない。

─そうだ、そもそも最初に決めたそれぞれの期間はもう破綻しているんだった。名古屋から東京まで歩いていくと、到着は夏項になるという謎の目測。ホテル探しやネカフェ探して世話になっている友人と、出発前に割り出した到着予想時期。夏どころか、四月中に到着だ。

…よし、整理は出来た。後は組み立て直すんだ。

 生かすべき「志」を中心にし、この一年間の時間の使い方を考え直した。

「呉服町」と通り商店街は綺麗な所だった。雰囲気を楽しみながら日保ちする食料や、ネカフェで使うシャンプー等を購入した。

 足元をキョロキョロしながら何かを探しているおばさんや、積み重ねられたダンボールの隣で座り込んでいるおじいさん達を見た。

…やはり東京だ。もっと期間を延ばすべきだ。

今日のルート│静岡県 岡部側「道の駅 宇津ノ谷峠」→同県 静岡駅から出てすぐの漫画喫茶
残金│15607円(金を下ろした)
通帳│90587円(ついに10万円を切った…)
教訓│東京で見れば良い。
課題│食い過ぎだ!ちょっとくらい我慢しろ!
メモ│・今度のルートは富士→箱根→八王子を目安に。


■写真
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■実際の日記ページ
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