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私はこの社会が省略した事柄を言語化している人です。

【第12話】4月23日(水) 晴→曇雨 「旅の話屋さんの目的」

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4月23日(水) 晴→曇雨 「旅の話屋さんの目的」

 昨夜は一睡もできなかった。まだ慣れていないのか。
 0時からの1500円ではなく10時過ぎから入ったので3050円(飲食代含む)を払って「一刻」を後にした。

 今日のコースは「静岡県」から「興津駅」まで行き、そこから徒歩で「はった峠」を越え、さらに歩いて「道の駅 富士川楽座」まで行くのだ。
 到着目標時間は夕方4時項、と。

 電車が来たので早速乗車。……ん? あれ? 誰もいない。
 すると、奥の車両から駅員さんらしき人がやって来た。
『この電車は乗れないよぅ』

 ……え? そうなの? あー、もう。これだから駅とか電車とか路線ってやつはややこしくて嫌なんだよ。

 そんなこんなで「興津駅」へ到着。
 ここも静かな町だな~…ん、なんか臭いぞ? …あっ、バキュームカーだ…。

 売点のおばちゃんやコンビニで進路を尋ねながら「はった峠」を目指す。ネカフェで行き方を調べたんだけど具体的な道筋がわからなかったのだ。

 駅から小一時間程歩いた辺りで道の雰囲気が急に変わった。時代を感じる町並。「駿河湾」から近い為か、建物の間を抜けてきた心地良い風。こんな道なら一日中でも歩けそうだ。
 道中で「はった峠」のパンフレットが無人配布されていたので団扇代わりに頂いた。

 パタパタと扇ぎながら立札の指示に従って歩いていると、いかにも〝これから峠に行きます〟って感じのおばさんと会った。おばさんは糖尿病を患っていて、運動の為にウォーキングをしていて、今日は歯医者の日で…と、物凄いマシンガントークでずっと喋りっぱなしだった(笑

「糖尿病」の体と元気一杯に付き合っているんだなぁと思った。

 しばらく歩くと、山の中へ続く峠道が見えた。どうやら入り口らしい。
 入る前に、と、手前のあずまやで小休憩しようと入ったら、そこは8人程のおばさん達で一杯だった。挨拶をして、私も輪の中に混ざった。
 名古屋からほとんど徒歩でここまで来た事を言うと、驚かれた後に色々聞かれた。

『一番辛かった所はどこですか?』
川根温泉までの峠道ですね。歩道がほどんと無くって』
川根温泉っ! あんな所まで』
『途中で車に拾われました(笑』

 しばらく雑談をした後、おばさん達は先に出発した。「デコポン」(でっかいみかん?)とフルーツ飴をもらった。ワーイ。

「はった峠」。先日、駿府公園でスーツ姿の人が教えてくれたルートだ。
 国道1号線沿いのサイクリングロードも気になっていたけど、今のこの重装備で「峠」に挑戦したかった。
 登り始めてすぐに汗が出てきた。…おいおい、早すぎるぞ…まだ5分くらいだぞ…。暑さと汗と坂道、そして重装備というコンボがストレートに私に襲いかかってきた。

 しばらく歩くと、道が別れていた。階段を登るか駿河湾を見ながら砂利道を行くか…。海が見たかったので砂利道を選んだ。

 潮風は気持ち良かったけど富士山は見えなかった。

 頂上の辺りで先のおばさん達に追い着いた。どうやら砂利ルートは短いルートらしい。

 頂上のあずまやで顔を洗いTシャツを濡らして着ながら乾かした。冷えたTシャツは気持ち良かった。

 体の汗はなんとかなったけど、問題が一つ。実は飲み物を持ってきてなかったのだ。どうせ自販機があるだろう…と思っていたけど一つも無い…。果物の無人販売所で、タッパーに入ってるものは試食用だったので少しだけ水分を補給する事が出来たが、この先どうなるか不安だった。後は下りばかりとはいえ、まだ半分以上もある。

 道中で糖尿病のおばさんと再会し、また一緒に話をしながら峠を下りた。

 気が付くと、峠を越え、町の中を歩いていた。そして発見!自販機!
 助かった。本当に嬉しかった。おばさんは大笑いした(笑)
 おばさんとはそこで別れる事になった。
 楽しい話をありがとう。いつまでもお元気で!

 新しい建物と古い建物が入り混じった町並み。正式名称は知らないけどあの筒型のオレンジ色のポストがあった。地元にはこういうの無いなぁとちょっと感動した。

―11:30。少し休憩がしたいと思い始めた所で「小池邸」という休憩所があったので入る事にした。どうやらここは貴重な建物らしい。
 キナコ味のモナカアイスを食べた。優しい味だった。
 庭園には、昔の人が使った音響装置「水琴窟」があった。どうやら地面の下から水の音が聞こえるらしい。
 備え付けの竹筒を使ってみたけど、何も聞こえなかった。
 残念。

―12:00。「由比駅」。この辺りは「桜エビ」が名産で、しかも今が旬の時期らしい。財布の中身を少し気にしたけどせっかくなので食べる事にした。

 「由比駅」の目の前にある食事処「あおぞら」にて。

 『お腹は空いていないので、何か、おつまみ程度の桜エビ料理はありますか?』

 色々な桜エビ料理を勧められた末、「生桜エビ」(300円)を選んだ。やっぱり生でしょ!

 出てきた料理は見るからに美味そうで、少しずつ味わって食べた。
 …すごい! エビが光ってる!
 …わさびと醤油が…あぁっ! ビールが飲みてぇ(笑)

 口を広げれば2~3口で食べれてしまう量だったけど満腹感でお腹は一杯になった。

 食後、お店の人と少し話をした。この辺りは東京から東海道を歩いて行くって旅人が多いらしい。名古屋から来たという話をしたけど、もう慣れているのか、これまで会った人よりも驚きは少なかった。

 自分が時の流れの一部になれた気がした。
 私も旅をしているのだ。

 出発してからしばらく歩くと「由比本陣公園 東海道広重美術館」で泳ぐ桜エビが見れる様なので入ってみる事にした。


 ……………ヒゲが一杯、浮いてた(笑

 庭園でチラシに巻かれてた食い物らしきものを発見した。
 お? これ食い物か? 持ってっていいのか?

 …コイのえさ(30円)だった。

 そこからはひらすた歩いた。一時間置きに休憩を10分~20分とりながら「道の駅 富士川楽座」を目指した。

―そして、4:30。ようやく到着した。

 とにかく飯だ。「焼きそば」だ!

 ここは焼きそばが美味しいらしいので早速食べる事にした。
富士宮焼きそば」? これか?

 うむ…美味しい! なんていうんだろう。香ばしさ? 普通の焼きそばとは違う。
 さらに、たこ焼きも食べた。〝今が一番、美味しい時だ。今食わずにいつ食べるんだ。〟

 予算オーバー。でもこれで良いと思った。腹が減ってるからこそ美味しいものを食う。これが正しい。純粋にそう感じて結論付けた。

 食後、建物内を探検した足、水場で足を洗った。…右足親指の水ぶくれがおかしい。恐る恐る靴下を脱ぐと、膿んではなかったけど不自然に湿っていた。白くなった皮を破ると血が出てきた。

 こいつはマズイかもしれない。消毒か…? やるか?

 水ぶくれの問題は一先ず置いといて「旅の話屋さん」をオープンした。

―曇空だ。やっぱやめとくか? 場所はここでいいか?
―どうせ誰も来ない。いや、自分から声をかけるんだ。
―アイコンタクト、いや、自然体が良い。
―「聞いて」じゃなくて「聞かせて」の状況が良い。
―10円?20円? 一円でもいい。
―署名は? 今まで何回言い忘れた?
―うるさい! やれ! いいからやるんだ!

 広い通り道。声をかけれる距離は少し遠く、あちこちにある灰皿が複数の空間を生み、その合間を通る様にして人は歩いていく。

―雰囲気? …違う、自分がまだ理解していないだけ。
―それは正しい。しかし、この行き詰まり感は強い。
―何の為の「旅の話屋さん」だ? 小遣い稼ぎ?

―違う! 小遣い稼ぎも良いけど本命は「署名」だ!

 私はこの一年間の旅が終わったらこの日記を本にするつもりだ。でも簡単に本にしてくれるわけではないと考える。
 だから旅の話を聞かせた人にイニシャルをノートに書いてもらっていたのだ。出版社に日記を持っていった時、署名付きなら出版社側も力になってくれ易いだろうという魂胆である。

 その署名、つまり「旅の話屋さん」としての「記録」をほとんどやっていなかった。
 川根まで載せてくれたおばちゃん、宇津ノ谷峠まで送ってくれた家族、言えば書いてくれただろう。旅の話もしたし。

「旅の話屋さん」をオープン→客が来る→話をする→お気持ち代を頂く→サインしてもらう。

 勝手に流れを固定的に考えていた。

 これが先入観か。

 「旅の話屋さん」はこれからも続けよう。続けたい。
 でも中身は考え直しだ。

 曇り空の敷地内を照らす外灯の明かりをみながら、「旅の話屋さん」という存在と、署名までに到る理想的な流れを考えた。

 大切なのは話す私も聞く相手も楽しめる事だ。


今日のルート│静岡県 一刻ひととき → 同県 道の駅 富士川楽座
残金│9836円
教訓│とにかくまずはやってみるんだ。
課題│「旅の話屋さん」の形を考えろ。
メモ│・とりあえず一日の予算は1000円を目安に。・富士山はきまぐれ。・食事所じゃなくて、「食事処」



■写真
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■実際の日記ページ
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