HyogoKurumi.Scribble

人は、言葉からは逃れられない。

【第14話】4月25日(木) 晴 『初ヒッチハイク、そして東京』

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 成人発達障害へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自閉症スペクトラムへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害グレーゾーンへ



hyogokurumi.hatenablog.com



4月25日(木) 晴 『初ヒッチハイク、そして東京』

―起床、8:40。テントを張れそうな原っぱとか芝生が無かったので自転車のおじさんに教えてもらった目立たない所にテントを張った。少し空間のある歩道の間だったけどどうやら無事、夜を明かせた様だ。

 展望台で朝食をとりながら富士山の方を眺めた。
 見えないなぁ……。旅中に一度くらいは見たいものだ。

―10:00。スケッチブックに「東京まで」と大きく描き、首にかけてヒッチハイク開始!
 初めてのヒッチハイク、すごくドキドキした。通っていく人はこっちを見て「ニヤッ」としていくか、「クスッ」としてちょっと笑えを浮かべるか。

―11:20。人が来た!
 『三島まで乗っけていってやろうか?』
 嬉しかった。でも断った。「道の駅 富士」は「道の駅 箱根峠」そして、東京へと国道一号線が繋がっている。ヒッチハイクをするならこの場所の様な「道の駅」が都合が良い。せめて「箱根峠」だったら……。そう考えた。

 しばらくすると、おじいちゃんが話しかけてきた。ペットボトルのお茶をプレゼントしてくれた。ワーイ!

 流れは良い。これなら昼の間に誰かが乗せてくれるだろう。昼を逃したら次のチャンスは恐らく夕方以降、なんとか昼の間に……。

 駐車場に入ってくる車のナンバープレートを見ながら立って待ち続けた。待っているのも結構楽しいものだな、と思った。

……サイドカー付きの大きなバイクが駐車場に入ってきた。まさかあれじゃないよな……ほ、違った。

―11:30。荷台に大きな荷物を乗せたバイクが駐車場に入ってきた。若い人だ。年も近そう。……こっちを見て話しかけてきた。

『東京まで?』
『ええ、そうなんですよ』

 お互いの旅の話も混じえて結構長い事喋っていた。
 私はイニシャルサインを頂こうとノ-トを取り出した。すると……。ははっ、考える事は同じだな(笑)

 私にとっては日記を出版社に持っていった際の「材料」なのだけれど、バイクのお兄さんのノートは「出会い帳」。旅先で出会った人に、何かサインをしてもらっている様だ。
 私はイニシャルサインを頂き、そして彼のノートに自分のイニシャルサインと『りっぱな物書きになります』と記した。

『写真撮ってもいい?』

 ……え? 私の? 私の姿?
 首からかけたスケッチブックを外そうとしたら、いやいやと、どうやらコレが重要らしい。なんだか照れるなぁ。

 別れ際に、彼はコンビニのおにぎりをくれた。ああ、なんだか貰ってばっかりだ。ありがたい気持ちと、申し訳ないという気持ち。

 これが「感謝」なんだなぁ。

 おにぎりを食べようかなと思っていたら、今度はサングラスをしたおじさんが話しかけてきた。

『ここじゃ駄目だよ。向こうのパーキングエリアでやらないと』

 おじさんいわく、この辺りから東京へ行く人は国道1号線は通らない、と。箱根越えは大変だからここじゃ夜まで待っても捕まえられない……。

 な、何者だ? 流れる様にヒッチハイクの理を語り続けるおじさんに、不覚にも圧倒されてしまった。
 パーキングエリアまで送ってあげるというので、私は従う事にした。
 この人の言う事は聞くべきだと直感した。

 おじさんは昔、三年間も旅暮らしをしていたようだ。

ヒッチハイクならトラックのドライバーだ!
・株式会社のトラックではなく、有限会社のトラックが良い!
・個人ドライバーは乗せてくれる事が多いから。
・スケッチブックを掲げて待っているのは「昭和」で終り(笑)
・自分から声をかけてお願いしに行くのが良い。
・それが「平成」のヒッチハイク。NEOだ!
・乗せてもらったらベラベラ喋るな。
・予めジューズやお茶を持っておき、降りる時にお礼をする。

 車内でのおじさんの話はとても濃厚な話だった。

 おじさんは言った。
『刺激を求める事!』

 …その通りだ。
 おじさんの口調は強かった。物事の流れをの捉え方は自分と同じだと感じた。昨夜の自転車のおじさんといい、やっぱり私は人運がいいと思った。良い流れの中にいる証だ。

 パーキングエリアにて。
 おじさんは食事をご馳走してくれた。あぁ、もう本当に今日って日は……。私は桜エビのかき揚げがのったうどんを食べた。

 感謝の味がした。

 食後、断られるかな?と思いつつイニシャルサインをお願いした。
 やっぱり断られちゃった。

『あのトラックは乗せてくれるぞ。ほら行っといで』
『あっ、はい! ありがとうございました!』

 私は駆け足でトラックの方へ向かい、東京までの交渉をした。
『厚木で下りちゃうけど、それでも良いならっ』

 地図で位置を確かめた。
 …ここなら近い。電車に乗っても良い距離だ。

 おじさんにお礼を言おうとしたけど、おじさんは煙草を吸いながら明後日の方を見ていた。

 …お礼を言いに行ったら、怒られそうだな(笑)

 私は心の中でお礼を言い、トラックに乗り込んだ。

 トラックのドライバーのお兄さんはヒッチハイクの人を乗せるのは初めてだという。『おうっ! あんちゃん乗ってけ!』ではなく『いいですよ』っていうのほほんとした雰囲気。ちょっと拍子抜けしちゃった。でもお互い初めてって事で、丁度良かったのかもしれない。
 旅の話やトラックの運転で辛い時の事など、色々な話を楽しんだ。

 時間はあっという間に過ぎ、「厚木」。高速から下りてすぐの所で下ろしてもらった。
 ありがとう、これからも頑張ってください。

―2:00。時間はたっぷりあるのでのんびり歩いて「厚木駅」に行くつもりが、どうやらいつの間にか通り過ぎてしまった様だ。いつまで経っても着かない。

 歩いていたおばさんに道を尋ねると、やっぱり行き過ぎていたようだ。おばさんも駅まで行く所だったので一緒に行く事になった。

 おばさんは教育の事や少年犯罪の事を真剣に考えている様だった。私も自分の考えを話した。

―「本厚木駅」、到着。

『いい物書きさんになってくださいね』
『ありがとうございました』

 「夢」の話なんて語るもんんじゃないと思う。けど、旅の話をすると、どうしてもなぁ(笑)

―5:30。友人宅の最寄り駅到着。いつの間にか腕時計が壊れていたけど気にしない。

 友人の帰社を待っている間、駅の近くにあった沖縄料理の喫茶店で「サーターアンダギー」を食べながら時間潰しをした。
 お店の人と旅の話をした。

 日本じゃ難しいと思ってたんだけど、そうでもないのか。片道キップのみで沖縄まで行って、沖縄の民宿などで2~3ヶ月働いて帰ってきた若者の話などをした。

 沖縄か…。


今日のルート│静岡県 道の駅「富士」 → 東京都内友人宅
残金│3183円
教訓│ヒッチハイクは計画的に。
課題│5月1日からの事。きちんと考える。
メモ│・約束の日は4月28日


■写真
f:id:hyogokurumi:20160622192829j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622192830j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622192832j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622192833j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622192828j:plain:w100


■実際の日記ページ
f:id:hyogokurumi:20160622191751j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622191814j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622191833j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622191853j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622191917j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622191937j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622192001j:plain:w100  f:id:hyogokurumi:20160622192025j:plain:w100


hyogokurumi.hatenablog.com