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HyogoKurumi.Scribble

私はこの社会が省略した事柄を言語化している人です。

ポケモンGoはポケモンだから楽しい

【IPhone】
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 先日から日本でも配信されたポケモンGo。自分も出先などではたまにプレイしている。まだレベル4になったばかりで、ゲーム内容に関する知識もほとんどないんだけど、「面白くないけどつまらなくもない、まぁこのままのんびりやっていこうかな」というのが現時点の感想だ。

 ポケモンGoはゲーム部分だけで言うと単純な作業ゲーで、楽しいと感じる部分はほぼ、プレイヤー自身の想像力や工夫に頼っている。そういう意味で、私はこのゲームのことをアナログゲームに近いものだと思っている。最大限楽しむ為には、実際の行動や動作、視界に映る内容だけではなく、それ以上のシチュエーションを誇大して思い描ける想像力が求められるからだ。


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 ポケモンGoのプレイの実態は、GPSと連動した現実の地図を舞台に、ポケモンという種のグラフィックが表示される場所にプレイヤー自身が移動し、ポケモンが出現したらスワイプ操作でボールを投げるというのが一連の流れである。あと、私はまだレベル不足で未体験なのだが、ジムバトル中はスワイプの方向で回避や攻撃などの操作に分かれるようなので、最初は覚える必要があるだろう。
 ゲームプレイ、つまり「操作」という部分で言える主たる部分はその2点に集約されている。ジムバトルは多少忙しいだろうが、どの操作もスマホの通常操作を利用しているので、スマホ利用者なら誰でも親しむことができるだろう。
 ゲーム要素としては、助けとなるアイテムの使用や課金購入はもちろん、ジムを拠点とした陣取り合戦や、移動距離と連動して孵化させられる卵があるなど、一通りのものは揃っている感じ。まだ先だが、後にポケモントレード機能も追加されるらしい。

 このゲームをこれだけ多くの人が楽しめている理由は、このゲームの操作や要素が優れているからではなく、多くの人が同じ世界観を想像できているからだと私は思う。つまり、他の人とシェアできるポケモンの世界だから楽しいのである。

 これがもしポケモン第一作目だったとしたら、どうなるだろうか。「現実の地図を舞台にしたRPG」というだけでも、相応のわくわく感はあるのだから、ある程度のファンは掴めたとしても、今のような社会現象は起きなかったと私は思う。これまでのポケモンシリーズを通して、プレイヤーは教育されているという事、それが今回の社会現象の正体だろう。ポケモン要素のブーストがなかったとしても、最終的には人気アプリゲームになれるポテンシャルも秘めている思うが、長い期間を要すると思う。

 教育されていないということは、「"あの"ポケモントレーナーになれる!」という気持ちや、「"あの"ピカチュウの姿を自分の目で見られる」という事に対する期待感も存在しないということだ。
 ゲーム内では近所の寺や建造物がポケストップというポイントとなっており、その場所でモンスターボールなどのアイテムが入手できるのだが、それだって「"あの"アイテム」が入手できるから楽しいのだ。これが新作ゲームで、入手できるものが誰も知らないアイテムだったら、大きな感激は得られないだろう。


 ポケモンGoはファンが長年夢見てきた『本当にポケモンを捕まえている感』を体験させてくれる楽しいゲームだ。別のゲームに例えるなら、DQで言えば「ホイミで怪我を治す体験、ひのきのぼうでスライムを叩く体験」、FFなら「チョコボに乗る体験、バハムートを召喚する体験」などに相当するだろう。

 それでも「素晴らしいゲーム」だとは思わない。「そろそろ出てもよかったよね」という具合で、私は必然性の方を大きく感じてしまう。大きな驚きや感動がなかったからこう思うのかもしれない。

 私の恣意的な心境はさておき、「プレイしてるけど熱くなれない」という点では共感できる人も多いと思う。楽しめているという人も、今のその気持ちはゲーム自体の面白さではなく、一時の感動に支えられている一面が大きいと言わざるを得ない。実際、ツイッターなどですぐにやめたという人のコメントを追っていると、ポケモンにこれといった思い入れがない人ばかりだ。ポケモンが好きでコンプ願望がある人でもなければ、一ヶ月もしない内にプレイしなくなるだろう。いまの新鮮な気持ちだっていつかは冷めてしまうもの、プレイし続けるにはやはり工夫が必要だ。

 私は仕事の都合であちこち車で出かけるので、出先でついでにプレイする程度に留め、ジムバトルやコンプ要素は深く追いかけないというスタイルで付き合っていこうと思う。ガチでプレイするとすぐに冷めてしまいそうだからね。
 この類のゲームの楽しみ方は、皆がまだ未開拓。どこかの誰かが天才的な発想で、めちゃんこ楽しい遊び方を見つけてくれる事を期待する。