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【報告】『シン・ゴジラ』鑑賞! ゴジラは〝解放〟された!【感想】

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7/28(金)、TOHOララポート富士見で『シン・ゴジラ』を鑑賞した。この映画を公開日にMX4DXで観れた事は一生自慢できるだろう。

 いま帰宅したばかりなのだが早速この記事を書いている。
 私はいま、咆哮したいのだ!(ゴジラのように!)


■人間に負けたゴジラ

 最初に、私とゴジラ映画の関わりを語らせてほしい。先に言っておくが制作に関わったわけじゃないぞ。私はただの一ファンだ。

 私が初めてみたゴジラ映画は今も名作と名高いゴジラvsビオランテ』(1989年)だ。当時、保育園児だったはず。ビオランテの触手が感覚的に受け付けなくて、とにかく怖くて怖くて、私は席から立って、逃げるように劇場出入口付近にあったカーテンにくるまって、その中から小さな隙間を作り、覗くようにしてスクリーンを見ていた(町のぼろい映画館です)。

 それ以来、私は植物恐怖症?となり、いまも花には近づけない(マジです)。それでも映画の素晴らしさに感銘を受けた私は映画監督を将来の夢として意識するようになった。今はもうビデオテープが残っていないのだが、小学生の頃、油粘土で作った小さなビルや家屋をテーブルの上に並べ、その粘土の街をゾイドのキングゴジュラスが踏み荒らすという5分程度の短い映画を3本ほど撮った事がある。カメラマンは母で、私はタコ糸で吊るした戦闘機をキングゴジュラスの周りに旋回させていた。口で「ドドドッドドッ!」と、戦闘機がゴジラを爆撃する音を言い、墜落するときは「ひゅーん、どかーん!」と言った。

 植物怖い怖い病は治らないままだったが、ゴジラ映画が好きになった私は、映画好きだった父の後についていって、レンタルビデオ店でゴジラの映画を借りまくった。白黒の初代ゴジラを含め昭和ゴジラは全て鑑賞。最新作に追いついた後は必ず映画館で観るようにした。

 人間ドラマの部分にはあまり興味はなく、ゴジラが暴れて街を破壊するシーンが目当てだった。中学生になってからは人間ドラマの部分にも多少興味を持つようになったが、台詞臭が目立って意識できてしまったので、あまり楽しめなかった。

 (1995年の)デストロイア以降のミレニアムシリーズのゴジラ映画は、ゴジラの見た目こそかっこよかったものの、同時上映のハム太郎の影響か、「子供のヒーロー」感が特徴となり、私は一時、ゴジラ映画から離れてしまったのだが、ゴジラを嫌いになったことは一度もなかった。観なくなったけど、私はずっとゴジラファンだった。

 ミレニアムシリーズの前、1998年ローランドエメリッヒ版の『GODZILLA』はいろいろ言われてるけど好きな映画だ。モンスターパニック映画としてはね。ゴジラではないけど、ゴジラ映画に飢えていた私にとっては十分に楽しめる内容だった。邦画ゴジラ映画とは対照的にストーリーが軽いんだけど、「破壊シーン」はたっぷりとあったし、どの場面も丁寧なCGだった。邦画特撮特有の、一見してミニチュア模型とわかる街や日本兵器が、大きさや距離感と一致しない爆発効果音と共に破壊される映像シーンにはもう、飽き飽きしていたのだ。

 それでも2004年の『ゴジラ FINALWARS』だけは、これが最終作と知って映画館に観に行った。正直言って、残念な内容だった。私にとってのゴジラ映画の魅力は「今作こそ、ただの破壊怪獣となって街を壊すだけ壊してしまうかもしれない(ごくりっ」と思えることで、いわば「不安」だ。すなわち、〝ゴジラは制御できない〟という所に彼の絶対的な存在感があったのに、FINALWARSでもその魅力を再確認することはできなかった。不安を感じさせないゴジラなんて、ゴジラじゃない。1本のゴジラ映画としては挑戦的で、アリだと思う。そういう意味では良作だと思うし、楽しめる。でも、最終作としての必然性を感じる事はできなかった。

 ゴジラは怪獣映画なんだから、子供のヒーローでいいじゃないか』と自分を納得させた。でもゴジラは業界の都合に呑み込まれた」「人間に負けたのだ」「それがゴジラの最後だ」という感触は残った。その後も最終作はレンタルやOAで何度も観たが、観終わるたびにそんな気持ちになった。

 2014年のギャレス・エドワーズの『GODZILLA』(通称ギャレゴジ)は最高にかっこよかったよ。ゴジラの姿が映る場面は10分程度しかないのに凄まじい〝王者感〟だった。CGではハリウッドに勝てない事を改めて認識した。ゴジラが空港で登場する際、ズン……と、まず足だけが映るが、あれは恐らく1998ゴジラゴジラ登場シーンを意識したものだろう。登場序盤はまず足ばかりが映るのだが、でかいトカゲの足だった。わくわく感はあったけど、ゴジラの足じゃないと誰もが思っただろう。その点、ギャレゴジでは『これがゴジラの足だ』と見せつけてくれた。日本人に対して「我々のほうがゴジラを理解している」と言われている気さえした。それくらい、ギャレゴジ登場シーンは素晴らしかった。1998と2014、もしこの二作を鑑賞できる機会があればぜひ、この登場シーンの足の違いに注目してほしい。

 2014ゴジラを語るなら、渡辺謙さんの台詞も抜かしてはいけない。

「…We call him…ゴジラ…」の台詞は間違いなく名言だろう。あの台詞の部分だけでも1000円くらいは払えるよね。

 ギャレゴジはいい映画だ。ずっと続けてほしい。でも『ゴジラ復活』という感じは受けなかった。リアルだしイケメンだし、抱かれてもいいと思ったけど、私の知ってるゴジラじゃなかった。


 ……ここまでがシン・ゴジラを観るまでの、私とゴジラの関わりだ。映画を観てきたというだけで、語れるほど詳しくはない。でも、ゴジラの事は大好きだ。


 ここから先の話は、直接ではなく間接的な伝え方だが、ネタバレ同等の内容があるので自己責任で読んでほしい。


■『シン・ゴジラ』鑑賞!

 先に言っておこう。総監督はエヴァンゲリオンで有名な庵野監督だ。そして今作の制作会社には庵野氏が設立したスタジオカラーが関わっている。エンディングロールに名前があった。どのレベルまで制作に携わったのかは知らない、ほとんど主体だったかもしれない。……あぁ、鑑賞中は何度も思ったよ。(あ、この場面エヴァっぽい)って(笑) というか、最初から最後までヱヴァンゲリヲンで見た事ある映像構図ばかりだったよ。

 庵野さんの作品は例えば「庵野シャッター」とかいう用語ができるくらい、どの作品からも一目で庵野作とわかる同じ特徴のものがある。「マティスフォント」のテロップとかそうだね。だから、厳密にいえば「エヴァっぽい」というより「庵野っぽい」なのだろうけど、ストーリーの展開も「エヴァ序」をそのまま流用したような感じで、つまりゴジラエヴァで言うところの「使途」のポジションで、ゴジラはまんま使途の扱いだった。制作者が同じだからどこかで既視感を感じるシーンがあるのはわかるとしても、それどころではなくここまでやるかというレベル。エヴァなどの庵野作品を知っているから、「この後こんな台詞とこんな映像があるはず」という予測までもできてしまった、これは私だけじゃないはずだ(笑)

 すごく嫌な言い方をしてしまえば、この映画は『ゴジラを題材にした庵野氏の同人映画』だ。この流用感を、この映画のマイナス面だという人はいると思う。

 それでも、言わせてほしい。
 そこにずっと、ゴジラ映画の中で見たかった映像があった』のだ!

 ゴジラの魅力、その存在感の正体を私なりに一言でいうなら、先にも同様の事を述べたが、『圧倒的不安』だと思うのだ。それは今作の予告編からでも十分に伝わったし、本編は予告編で駆り立てられた期待感を十分に満たしてくれた。

 そして、ゴジラ映画としての魅力『今までに見た事がない映像を楽しめる映画』だと私は思う。初代ゴジラ(1954年)は、私は生まれていなかったが、観た人にその衝撃を与えたのだろう。しかしそれから『ゴジラFINALWARS』に至るまで、その衝撃を、もう一度ファンに与える事が出来た作品はなかったと私は思っている。ギャレゴジだって例外ではない。同じ技術で作り直してるだけという感じが大きく、ミレニアムシリーズに至っては一作も鑑賞していないが、パッケージから感じる〝ウルトラ感〟から、見なくても達成できていない事がわかる。

 シン・ゴジラ』は、やったぞ!

 達成したぞ!

 〝新しい映像〟を見せてくれた!


 邦画界の新たなる時代の幕開けを確信できたんだ!

 そして、これは紛れもなく日本のゴジラ映画であり、ゴジラだった。人の数だけゴジラの姿はあると思うが、これなら誰の心も裏切らないはずだと私は言いたい。

 さらに言わせてもらえれば、私は受けた衝撃の大きさとして、最高の映画は『インデペンデンス・デイ』(1996年)だと思っていたけど、それをも超えてくれた!

 これまでのゴジラは、多くの物を背負いすぎていた。大人向け映画としてのゴジラ、子供たちのヒーローとしてのゴジラ、特撮技術の都合、予算の都合、スポンサーの都合……。今までの作品からは「それでもゴジラ映画を作らなければいけない」といった、〝大人の事情〟が見え隠れしていた。

 今作からは、そういった一番見たくないものを感じる事が全くなかった。

 だから私は、そのことを皆に報告したくて、この記事を書くことにしたのだ。


 最後に吠えさせろ!

 ゴジラは解放された!


 つたない文章を最後まで読んでくれてありがとうございました。少しでも今作の魅力が広がってくれると嬉しいです。
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ゴジラ FINAL WARS

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ZOIDS RCZ001 キングゴジュラス

ZOIDS RCZ001 キングゴジュラス