HyogoKurumi.Scribble

私はこの社会が省略した事柄を言語化している人です。

【前編】求人情報虚偽問題と障害者雇用の未来について

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 御アクセスありがとうございます。来未炳吾(くるみ ひょうご、活動名)と申します。
 こちらは『求人情報虚偽問題と障害者雇用の未来』について考えるページです。

 いまこの社会では求人票の内容と、雇用契約の条件内容が著しく異なる事が横行しており、これが社会問題化しています。

 私も今回、障害者雇用枠の求人でその問題に巻き込まれ、とても困った状態に陥ってしまいました。

 しかしネットで調べたところ、企業の問題点や法的解釈ばかりに焦点が当てられ、"その後の求職者側が陥る状況"については、あまり取り上げられていない印象を覚えました。

 求人情報虚偽問題は全ての求職者が関係する問題であり、そこには健常者も障害者の区別はないと思います。ただ、問題の性質を同等のものとして考えることはよくないと私は考えました。


 障害者の中には両親含め周りに支援者や理解者がいない中で、ぎりぎりの境遇で生活を維持している方もいます。
 例えば定型の方は生活維持がどうしてもできなくなった場合、実家に帰るのでしょうか。
 では、両親が元凶で精神疾患状態に陥った人は、どこへ行くのでしょう。

 2018年には改正障害者雇用法が施行されます。雇用義務対象に、精神障害者及び発達障害者が加わります。
 どちらも、社会の規格に合わない問題を抱えているケースが多い当事者たちです。

 私はひとまず、この社会問題に対する声を集めることにしました。

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■やっと書類選考通過

 今年('16年)の8月後半から、私は自営を主として生計を立てていく事を断念し、就職の道を歩むために転職活動を始めました。


 書類選考や電話時点で断られることが続き、転職活動は難航。これが障害者雇用求人枠での初めての転職活動ということもあり、自分にも不慣れなところが多々ありました。

 

 そんな中、9月の頭に障害者雇用求人枠で、『携帯ショップの店舗運営スタッフ(給与21万~30万)』という求人をみつけました。

 

 履歴書を送ったところ、9月半ば過ぎに電話で連絡があり、ぜひ来社していただき面接をということで、本社に足を運びました。書類選考の通過でした。


 そして一次面接、当日。主に履歴書の職歴の内容についてやりとりをしました。面接担当の方や会社の雰囲気はとても良く、会社案内のムービーも、社員の皆が楽しそうで、すぐにここで働きたいと思いました。


 面接はいい感じに終わり、ここは好感触だと思えました。

 期待した通りに、3日後には電話で二次面接の案内がありました。

 

 二次面接では、来未さんとなら新しい事業ができそうといった、何かを臭わす言葉もあり、自分に大きな期待が向けられていると感じました。その面接担当の方との話の後は、社長からの面接を受けました。緊張しながらも、自分が力になれることや、困ってしまう特徴、障害診断と手帳がなく、クローズ就労だった故に自己都合退職が続いたこれまでのエピソードなどを話しました。

 

 二次面接も夢心地のまま終わり、次は採用の通知かもしれない!と思いながら、その日の夜は、妻と明るい将来の話で盛り上がりました。自分は33歳、妻はもうすぐ34歳。年齢的にも子供を産むなら、そろそろどうするのか考えなければならないと思っていたので、この話がうまくいけば、これからの人生の可能性の幅が広がるかもしれないと思い、期待に胸を膨らませていました。

 

 そしたら翌日にもう、電話がかかってきました。内容は、ぜひ来未さんと一緒に仕事がしたいという事と、採用後に二人で携わる事になる新事業について、仕事の打ち合わせをする日を設けたいという話でした。

 電話で話してくださった業務の話を要約すると、障害者雇用促進を担う社会貢献事業というもので、とても壮大な構想をお話ししてくださいました。

 

 この段階で他の求人探しを打ち切り、就職が決まるまで繋ぎで行うことにした日雇いのバイトと、この会社との縁談の話に専念する事にしました。

 

 数日後に本社で行った打ち合わせでは、熱の入ったやりとりもありつつ、障害者雇用促進、地元との連携、障害者雇用の未来、それらのモデルのスタンダートを目指してゆく話をしました。チャレンジ精神旺盛なこの会社とならやっていけると思いました。

 

 私は改正障害者雇用促進法を軸とした『空のとびかたプロジェクト』という自主制作映画の活動を行っています。この仕事なら本当の意味で、自分の力を発揮できる、自分を丸ごと活かしたまま頑張れると、とても嬉しい気持ちになりました。

 

 さらに数日後、今度は「奥様にも会社の事をきちんと説明がしたい」という提案がありました。旦那様を手探りで始めてゆく新事業に連れ出す事になるので、不安もあるだろうといった理由からで、私も妻も喜んで、二人で会社に行きました。


 それが4回目の対面のことで、近くのお店でランチを食べながら明るい話をしました。その際に「採用」という言葉と、会社の理念などが記された170ページ強の、社員用冊子を手渡されました。帰ったらきちんと読み込んで勉強しようと思いました。


雇用契約書の内容をみて愕然

 その日の夜、車で帰宅中に、確認用として雇用契約書がメールで送られました。
 私はコンビニに車を止め、助手席の妻と二人で、ドキドキしながら内容を確認しました。
 そして、給与の支給額欄の金額をみて、意識が落ちそうになりました。

 そこには、「支給額 155,600円」と表記されていたのです。内訳は、配偶者手当5,000円、精皆勤手当10,000円であり、基本給は『140,000円』でした。

 

 何かの間違いかと思い、契約書をくまなく読みました。他の手当はないだろうか? これは手取りではないだろうか?と、何度も読み返しました。旅行積立金でここから「ー5000円」引かれることがわかっただけでした。

 

 面接時のやりとりも振り返りました。どこかで給与額の訂正の話はあったかだろうか? いや、なかったと、いや、もしかして、と何度も振り返りました。一次面接の時、最初にアンケート用紙を渡されていたのですが、それにも希望給与額などを書く項目があり、求人票の金額に近い額を書いて提出したと記憶しています。どこからでてきた金額なのか、それが特定できませんでした。

 

 支給額およそ15.5万円。元々の求人案件よりも、5万円ほども少ない。およそ四分の一少ないことになる。

 社保も付いているので、手取りだと恐らく120,000円前後です。この金額は、家賃、光熱費、食費、消耗品費、県民共済で飛んでいく金額です。自分のお小遣いはこの際おいておくとしても、スマホなどの通信費すら出せません。


 勤めたとしても、何か不運が重なれば生活維持が困難に陥り、安定した就労維持の約束ができない金額でした。副業化する自営の売上からなんとか捻出できないかと計算したのですが、毎月の関連維持費や車のローン、自営の方で作ったキャッシング返済などを考慮すると確実に捻出できる数値がどうしても作れませんでした。


 このままでは承諾できないかも、という結論が消えないまま、そればかりが大きく膨らみました。

 

 メールの後、ずっとお世話になっている採用担当の方から電話がかかってきました。雇用契約書の内容をみて、私がどう思うかを気にされて電話をしてくださったとのことでした。


 承諾する方向で考えたいということ、給与支給額が想定以上に少ないことに困惑していること、家族で話し合う旨を伝え、2~3日中には回答しますという形で電話を終わりました。

 

 求人票の内容は目安ですから、労働契約書と同じでないことは理解できます。どちらといえば金額が下がる傾向にあることもわかっています。


 しかしここまでの落差は想定外であり、なぜこの点に関する確認がなかったのが、それなのになぜ会社側は不問としないまま決断を迫れるのか、その点がわかりませんでした。

 


10/26 求人票と雇用契約書を追加します。(会社名など黒塗り)

 

 ※2016/11/19 解決に関する合意書が届いた事を考慮して 削除

 


 

 後編に続きます

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