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2013年原付カブの旅 第四話「二日目 真っ赤な太陽」

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3時半~

 眠れなかった。寝袋を敷いたり被ったりしていろんな体勢を試したけど、眠気はあるのに一睡もできなかった。一番辛いパターンだ。
 午前3時半。俺は起き上がって、もそもそと支度をして店を出た。
 このまま横になっていても朝方まで眠れそうにない。それにもし、そんな時間帯に寝入ってしまったらきっと昼過ぎまで寝てしまう。

 不眠は覚悟していたことだった。俺は学生の頃だって、授業中や通学中の電車内では眠れないタイプの人だった。寝泊り目的でネカフェや満喫を利用した時だってすんなり眠れたことなんて一度もない。というか、昔はよく家の布団の中でも朝方まで眠れないなんてことはザラにあった。
 俺は寝るのが下手なのだ。特に昨晩のように精神を乱した日はかなり眠るのに苦労する。

 嫁との共同生活を始めてからは、眠れずに朝までうだうだしていることはなくなったんだけど、やっぱり、環境が変わると駄目らしい。

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 外はまだ暗かった。
 夜の街を走り抜けて、富士由比バイパスにのって道なりに走ると、すぐに『道の駅 富士』についた。
 ここは放浪旅の時、東京までのヒッチハイクをしたところだ。つまり、放浪旅ではショートカットしたエリアを原付カブで自力で走ってきたのだ。

「帰ってきたぞ」

 俺はそう、声にして言った。
 道の駅は駐車場を走り抜けただけだったけど写真だけは撮影した。

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 バイパスに戻った。交通量は全くなく、30km近くをキープしながら快調に走り続けることができた。
 薄暗かったけど海を見ながらの走れたのは気持ちよかった。時間に余裕があったらバイクを止めて海岸まで行ってたけど、その気持ちを我慢して俺は走り抜けた。
 今日の目的地は愛知県N市の弟の住むアパートだ。何時頃つけるだろうか。

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 ライトアップがかっこいい工場があったのでこれだけは撮影した。

 富士由比バイパスを道なりに進む。交通量は日中ほどではないが、どの車もびゅんびゅんと飛ばしていった。
 トンネルの中は走行音が反響するし、路側帯の逃げ場がないので怖かった。

 その後、ちょっと色々あって死にかけたけど無事、『静岡駅』に到着した。
 なにがあったのかは大人の事情で割愛させてもらう(笑

6時~

 時刻は6時ちょいすぎ。次は『宇津ノ谷峠』だ。
 ここにも放浪旅の時に通った道の駅がある。俺はわくわくしながらアクセルを回した。
 交通量は多くなく、すぐに着くことができた。

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 『道の駅 宇津ノ谷峠』、6時半頃に到着。
 まだ早朝の時間帯。人はあまりいなかった。
 俺も少し見回ってすぐに再出発した。が、その後すぐに渋滞に巻き込まれてしまった。
 すり抜けは基本しないので、わずかな距離を進むのにえらい時間をとられてしまった。

 トンネルを2つ抜けた先で下道に下りた。その先の『藤枝バイパス』は原付不可の道路なのだ。さっきの静清バイパスもそうだ。この先にも原付不可の道路がいくつかあるので気をつけなければならない。バイパスは高速道路と同じなのだ! もし、標識を見落としたりして入ってしまったら、そこはもう地獄である! 車は容赦ない速度で突っ込んでくるし、クラクション鳴らされまくるし、最終的には出口で待ち構えているおまわりさんに超怒られた挙句に罰金を食らうのである! 怖い!!!

 下道をのんびり走った後はまたバイパスに乗った。
 そして8時30分頃、『道の駅 掛川』に到着した。

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 外観。

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 休憩所。昨夜はここで一泊するつもりだった。

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 放浪旅の時、自転車で横浜を目指していた若者と会った場所。

   店内には入れたけどまだ開店準備中で、店員さんたちが忙しなく動いていた。
 せっかくきたのでなにか食べたい気もしたが、特に腹は減っていなかった。
 15分ほど休憩してから俺はまた走り出した。一心不乱にバイクを走らせた。とにかく早く、弟の家に着きたかった。

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 俺は『道の駅 潮見坂』まで一気に行くことにした。
 ……いや、そのつもりだったのだが。暑さに負けてしまい、こまめにコンビニなどによって休憩をとった。
 最悪、到着は夜でもいいのだし、まだ60km近くあるのだ。急いで行ったところでどうにかなる距離じゃない。
 意気込んで出発したが、休憩しながらのんびり確実に進もうと、すぐに気を切り替えたのであった。

11時~

 11時頃に浜松バイパスに乗った。日が高くなってくるにつれ、尋常ではない暑さになった。この日、静岡と愛知では37℃近くまで気温が上がっていたのだが、この時の俺は知らなかった。恐らく道路上は、車の廃熱などで40度近い気温になっていたと思う。
 道中のコンビニで神戸ナンバーのオートバイの人と話した。なんと青森まで行ってきた帰りだという。少し雑談をして別れた。

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12時~

 12時ちょいすぎに弁天島に到着。あの鳥居なんだろう?とか思いつつ写真を撮る。

 潮見坂までもう少しだ。しかし、だんだん休憩の頻度が増えてきた。
 弁天島駅から『道の駅 潮見坂』までたったの11km程度なのだが、1時間もかかってしまった。

 この頃になってようやく気温の高さと日差しの強さを意識し始めた。

『くそ暑いな……』

 見上げると、真っ青な空と太陽が俺を睨んでいた。
 俺の格好は、上は半そでシャツ、下は膝までの短パンと、部屋着同然の格好だった。
 ライダーが夏でも長袖服を着ていた意味を理解した。考えが甘かった、というか何も考えてなかった。

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 13時。なんとか『道の駅 潮見坂』に到着。
 道絵の駅の建物は駐車場から階段を上がった先にある。ぜぇぜぇ言いながら上まで登る。
 そしてベンチにどかっと腰を下ろした。そしてすぐに足を見る。

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※モザイク無し 注意:微グロ
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 ……これ、大丈夫なの?
 ただの日焼けでそれ以上それ以下でもないはずだ。なのに何故、こんな風になるのかよくわからなかった。
 俺はまだこの時、知らなかった。日焼けは火傷と同じだということに。
 あと、汗が出ていなかったことをもっと気にするべきだった

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「からあげよりも柔らかいよ!」というおじさんの威勢のいい声に惹かれて、昼食は売店のビッグカツにした。250円。

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 昼食後、サンダルに履き替えて砂浜までトコトコ歩いた。
 人はあまりいなかった。砂浜にはクラゲの死骸があちこちにあった。半透明な青色ゼリー状の物体は気色悪かった。
 水着はないので足だけ海に沈めて波の満ち引きを楽しんだ。

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 そして潮見坂といえば足湯である。無料で入れるのでここに立ち寄った時には是非!

 40分ほど滞在して潮見坂を後にした。
 あとは愛知県N市まで走るだけだ。
 
 ここから弟宅のアパートまで80km少々。ずっと時速30kmで走れたとしても3時間程度。
 夕方17時頃に着ければ理想だが、果たして――


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