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私はこの社会が省略した事柄を言語化している人です。

【発達障害アンケート】貴方の字は、綺麗ですか? 初感時に特徴を掴めない人々【198票】

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 この間、空のとびかたプロジェクトのアカウントの方で「字」の綺麗さに関するアンケートを行った。

 ご参加してくださった皆様、ありがとうございました。

 結果は御覧の通りです。

  「汚い」に最も票が入るであろうことは予想していた。発達障害特徴として代表的な、「空気が読めない」や「ケアレスミス」などは、字を書く際の感覚にも関係していると私は考えているからだ。

初感時に特徴を掴めない人々  1

 あのタイミングをどう表現したものかと言葉をあぐねいて、「初感」という言葉を作った。辞書で見ると、これは初感染の略語らしいが、本記事では「それを初めて感じた時」という、全く別の意味として使用する。誰かもっと相応しい言葉を知っていたら教えてほしい。

 

 では話を始めよう。

 例えば、「未来」という漢字を書くとする。

 この時点で、下の画像のように、頭の中には「未来」という漢字が浮かんだはずだ。

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 頭に浮かぶ字の形、そのパターンは人それぞれで、時と場合によるだろう。1枚目のように、よく知っているフォントの形で浮かぶ場合や、2枚目の画像のように、自分の字の形で浮かぶ人もいるだろう。形ではなく感覚で浮かぶという人は、この画像のように視覚的なイメージすら湧かないのかもしれない。

 

 ここまで淡々と説明しているように読めるかもしれないが、実はこれ、私の字が汚かった時の思考回路による説明である。

 字の形がいつも不安定で、誤字もしまくりで、手書きの履歴書は何回も書き直し。他の人のように、どうやったらいつも同じような形で書けるのか、さっぱりわからない。

 

 それが今はある感覚をつかめたことで、だいぶ改善されている。もう自分の字が汚いと思わなくなったし、書けば書くほど字が上手くなっているのを感じるのだ。

 

 前と今とで、何が変わったのか? それを画像で示してみよう。

 今はこのような認識で字を捉えているのだ。

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 「とめ」や「はね」など、字の特徴となる部分を赤丸で囲んだ。

 このように、字の完成形をただ思い浮かべるのではなく、特徴部分を一番意識した上でイメージするということだ。これが前との違いである。

 

 このように話すと、当たり前のことかもしれない。字が汚い人からも、それわかってるし、と言われそうな気もする。

 

 ただ思い返してほしい。

 それいつも、初感の時点で感じ取れている?

初感時に特徴を掴めない人々 2

・気が付いて当たり前のようなことが、わからない。

・説明をされればわかる、というか、わかっていることを説明されている気分になる。

・なんで気が付けなかったのか、いつもあとで悔やむ。

  このような感覚体験が多い人は、今回の記事の指摘にも当てはまるのではと私は思う。

 貴方の非定型特徴のいくつかは、「自分はそれを理解するだけの知能を持っているはずなのに、なぜか周りと同じタイミングで気が付けない」と、言い換えることができないだろうか? 理解が遅れてやってくる、そんな現象のことだ。

 字を書く時、もうその時点で、上の図で示したとめはねの特徴のことが、感覚と紐づいていなければ、字を丁寧に書くことはとても難しいだろう。全体の形をイメージしただけでは、字の線をなぞるだけになってしまう。それはきっと、不安定な形になるだろう。

 初感時にどれだけ特徴を捉えられているか、そこで差がついているというが今回の記事の指摘である。

 

 この「初感」という感覚に気が付いたきっかけも、その指摘の通りなのだ。

 ある時、勤め先で軽作業をした際に、私の手ではとても不出来な形になってしまって、一緒にやっていた相手から「特徴をつかめていない」と言われてしまった。その後で適切なやり方の説明を受けたのだが、私にとってそれは理解していることだった。

 そこで違和感を感じとることができた。そして考えた末、「特徴はつかめている。その感覚を、行動と紐づけるタイミングがいつも遅れてしまう」ということに気が付いたのだ。

初感時に特徴を掴めない人々 3

 これは字の形だけにとどまる話ではない。

 空気を読む能力もまさにこれだろう。何気ない目線の方向や表情の変化、声のトーンなど、集団の細かい変化を感じ取ることで、人間関係やその力関係、バランスを察する力も、これに通ずることがあるだろう。

 ケアレスミスもそうだ。特にいつもの流れでやった為に防げなかったようなミスは、初感時の特徴に気が付ける感覚がちゃんと機能していれば、起きないはずのミスといえる。

 

 理解できる知能があるなら、あとは初感の時点で勘づける力があればいいわけだ。

 そのトレーニング方法として、最近の私は字の練習がいいのではと考えている。字を書く時は必ず、とめはねなど、その字の特徴を意識しながら書くようにしている。

 以前より物事を考えるのが楽になったのを感じている。ピントが合わせやすくなったように感じるのだ。

 今回の記事の内容に納得してくれた人はぜひ、字を書く時などに、初感の時点で特徴を捉える感覚を意識してみてほしい。

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