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言葉は嘘をつきません

3.11 あの日の記憶「正直言って、魅了されていた」


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 3.11のあの日、私は今住んでいる関東ではなく、関西の三重にある実家で暮らしていた。現妻との生活を始める貯金の為に、一時的に帰省していたのだ。

 2月には東京へ戻る予定だったが思うように金が溜まらず、帰省は夏まで延長となった。貯まらなかった理由はギャンブルだ。当時の私はまだパチスロが止められず、貯まっては使って……を繰り返していた。

 

 その日はバイトが休みで午前中から打ちに行っていた。で、有り金がつきてトボトボと帰宅していた時に、妻(当時は恋人関係)から電話がかかってきたのだ。

 珍しい時間にかけてくるなぁと思いつつ電話に出ると、妻はとても動揺した様子だった。今バイト先にいて、大きな地震があって、避難して外に出たという。声の様子から、相当大きな地震だったことが伝わってきた。

 電話がぜんぜん繋がらないと言うので、当時まだ珍しかった無料通話アプリのことを教えた。あと、職場の中の荷物は会社の人の指示に従うようにという話や、家に帰る方法のことなどを、落ち着かせながら話をした。

 

 私はその足で家に帰りすぐにテレビをつけた。そして、大地を飲み込む津波の中継映像を気にしつつ、チャンネルを変えながら震源地や被災地の場所を確認した。妻の住んでいる地域とは関係がなかったので安心した。

 あとは妻からの連絡を待ちつつ、煙草を吸いながらずっと地震速報のニュースをみていた。

 

 地震津波で壊滅した街の映像をみながら私は、自分がなんにも感じないことを感じていた。

 ……こういうのを観た時は、驚いたり、悲しんだりするものだろうか……助けに行こうとか普通は思うのだろうか……こんなことがあっても明日はバイトに行くんだろう……。

 ただ、そんなことを思っていた。自分の何かが麻痺していると思った。

 これから先、悲しまなきゃいけない空気や、悲しんでる人を優先しなきゃいけない空気が自分に当たることが億劫に思えた。

 

 その後も普段見ないテレビをつけては震災関連のニュースを観る日が続いた。私は津波映像が観たかった。その衝動は強かった。

 正直言って、魅了されていたと言うしかない。

 

 あれから七年経った今も同じだ。メンタルチェックのつもりでたまに震災映像を検索するが、別にどうということはない。ほんの少しだが、怖いと思ったり、とんでもないことがあったんだよな、という気持ちが湧くこともあるにはあるけど、ふぅん、というレベルだ。

 ああいうことが起きた時、どう思うことが普通なんだ? 私のように衝撃的映像観たさにチャンネルを変えたりネットの動画を漁りまくったりするのは普通なのか? それとも、怖いと思ったり、悲しみが込み上げてきたりすることが普通なのか?

 

 私の中には今も「津波映像が観たい」という気持ちがあり、その根底には「衝撃映像が観たい」という感覚がある。これは私の「楽しみ」の一つだ。

 

 貴方にもあるかい? そういう感覚。