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言葉は嘘をつきません

入院4日目 尿膜管遺残症 エクスデス戦


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 夢を見た。巨大な腸のような生き物が街に現れて、人々をどうにかこうにかして襲っていた。自転車で坂を降りていった人は、その先が崖になっていることに気づかなかった。腸は体全体から人間のものと同じ形をした手足がムカデのように伸びていて、大きなショッピングモールの上に乗りかかっていた。気持ち悪かった。

5月31日 入院4日目

5時30分〜

  • 起床
  • 腹の痛みは前日より緩和した。
  • でもまだ腹筋は使えないそうにない。痛い。
  • ガーゼに血がしみていた。腹の穴に貼ってある医療用の透明なシールがずれていた。ナースコールして見てもらったが、先生の回診の時に言うことになった。

6時30分〜

  • 検診。

8時00分〜

 楽しみにしてた朝ご飯。4日目だが、朝食の病院食はこれが初めてである。献立は食パン2枚、イチゴジャム、洋梨を角切りにしたデザート、レタスとたまごのサラダ、玉ねぎとわかめ入りのファミレススープ、ミートボールと恐らくインゲン。

 今日は食べている最中に回診が来た。またわちゃわちゃと賑やかになり、あれよあれよと言う間に背中から麻酔が抜かれた。背骨の付け根のあたりから、15cmか20cmほどの管が入っていたようだが、違和感は一瞬だけで、痛みはなかった。抜いたあとほんの少しだけズキズキとした気がしたが、ガーゼかなにかを貼ってもらったら、その痛みも感じなくなった。

 お腹のシールはもう剥がすことになり、ガーゼのみとなった。

9時00分〜

  • ほかほかタオルの人が来た。今日は自分で全身を拭いた。
  • 服も着替えた。もうシャツがないのでなんとかする必要がある。また嫁に持って来てもらおうか、考える。

10時00分〜

  • お腹を触る。まだ痺れが残っていたが、トイレに行きたくなり、立ち上がってみた。すると、昨日とは違って立ちくらみがほとんど感じられなかった。麻酔を抜いたことによる変化だと思えた。
  • 一人でも行けそうだが、念のため看護師を呼んで付き添ってもらった。
  • トイレの後、看護師と病棟を一周した。大丈夫そうだということで、歩行の許可をもらった。これからはトイレも自販機も自分で行く。デイルームにだって行ける。日中は病室が蒸し暑いので、移動できることが本当に嬉しかった。

11時00分〜

  • お腹を触る。まだ麻痺が残ってるけど、これ麻酔の麻痺の残りなのか、怪しくなった来た。単にじっとしてたから感覚が鈍ってるだけかも。
  • 病棟をなんとなく散歩する。
  • 受付前の体重計を使う。68.5kgとでた。うんちすればもっと減るかな?

12時00分〜

  • 昼ごはんが来た。米、焼き魚のホッケ、ほうれん草のおひたし、ウインナーとポテトソテー、ドリンクのジョア
  • デイルームの水道水は浄水器付きだから飲み水として飲んでも大丈夫、と確認が取れた。これで水代の問題は解消された。早速空いたペットボトルに水を汲みに行く。
  • 食後、コップと箸、歯ブラシを自分で洗った。

13時00分〜

 ベッドでスマホをいじっていたら便意が来た。3日前の朝に出したきりだったから、やっときたかと思いつつ、力んだ時に腹に走る痛みを想定し、気を構えながら便座に座った。

 初戦はあまり力まなくても出て行ってくれた。が、残便感があった。

第2ラウンド

 そのまま第2ラウンドに挑むが、これが全く、出てくれる気配がない。なんとなく力んだり休んだりを繰り返しながらおよそ20分。肛門の入り口まで運べた気がしたが、もうだいぶ病室のトイレを占有してしまっているので、その状態のままズボンを履いて、廊下にあるトイレに移動した。

 ここなら思う存分時間をかけれると思い、気持ちに余裕ができたのだけど、どーしても出てくれない。ティッシュを指に巻いて肛門付近の状態を確認してみると、たしかに便らしきものが頭を出していた。でも体感的には、「おぼっちゃまくんの頭のツノの部分」で、この後ろにとんでもないやつがいる気がした。

 これは大ごとだと思った。7、8年程前だったと記憶しているが、ツチノコ?と思えるほど太い奴を出した時のことを思い出した。あれは運良くすんなりと出てくれたが、今は分が悪い。

 推測だが、これは水分不足が原因だと思えた。便を出したのは3日前の朝、それから手術日の絶食日を挟んで、この時までに病院食を計4回食べているが、その間便意はなかったし、手術当日は朝9時から0時まで水分補給禁止だったし、手術翌日の昨日だって、私は最低分の1.5リットルしか水分を飲んでいなかった上、尿の頻度は高かった。

 長期戦を覚悟した。これはちょっとやそっとじゃでそうにない。

 トイレの中で立ち上がったり屈伸をしたり、床にティッシュを引いて野糞スタイルをとってみるが、膠着状態は続いた。

 ツノのせいで、10分かそれ以上、肛門は開いた状態のままだ。

 最初に試したのは、ウォシュレットの水圧でツノを削ったり溶かしたりして出す方法だった。やってみると、たしかに便器の中に欠片が確認できたが、あまりに効果が弱いので数分程試して断念した。

 意を決して、指にテッシュを巻いて物理的な方法をとってみる。下半身の前から手を伸ばし、直接指で便を押してみた。すると、ぽちゃん、とツノの部分が落ちた。千切れたのではなく、それで一個の塊だったと思えた。

 ツノと呼称していたブツの大きさは、スタジオジブリの代表作である「天空の城ラピュタ」に登場するアイテム「飛行石」くらいのサイズだった。

第3ラウンド

 しかし肛門は訴える。まだ奥に残ってるぞ、と。それがまた飛行石サイズのやつなのか、ロボット兵クラスの奴なのか、正体まではわからない。厄介なことに、こいつはまたすぐに肛門の出口に居座った上、力んでも奥に引っ込んでくれなかった。

 スマホの時計をみると、戦闘開始から1時間が経っていた。汗ぐっしょりで、体力的にもう限界だった。トイレから出ると、看護師がいた。事情を話すと、一旦ベッドに戻って横になるよう指示された。

 私は肛門の出口に物体感を感じつつ、言われた通りベッドに戻った。

 私の意思とは無関係にヒクつく肛門、その度に堪え難いテンションが肛門に集約される。この入院生活で一番の苦しみだった。術後直後の痛みとか体中に管を通される不快感とか、そういう次元の問題じゃない。あまりの辛さに何度も声が出た。

 肛門の「呼吸」に私の体が悶え苦しんでいると、今日の担当看護師が来てくれた。すぐに来てくれたのだが、苦しすぎて、安堵感よりも長時間放置されたあとのような恐怖感が消えなかった。

 私はぜぇぜぇ言いながらここまでの経緯を話した。で、とにもかくにも一旦血圧を計ることになった。座薬などは血圧が低い人には使えないらしい。

 で、血圧は問題なかったので、とりあえず座薬を使うことになった。

 座薬が来るまでの間、姿勢が楽だから、という理由で私はトイレの方に移動することにした。座っている状態なら、肛門の呼吸による苦痛を受けることはない。

 この時も頑張ってみたがやっぱりでない。不安が募る。座薬でなんとかなるのか?と。

 10分ほどして座薬が届いた。自分で入れることにして、トイレの中で指で突っ込んだ。すると、シュワシュワ〜とした感覚が肛門のところで広まった。排便用の座薬が始めてだったので看護師に聞くと、そういうものらしい。

 その話をした直後、早速強い排便感が来たので急いで座った。

 しかし、でない! 溶けた座薬の汁が垂れ出ただけだった。

 腹にかかるテンションを無視して力んでみる。痛い。くそ痛い。

 それでも便はでない。

 数分ほど格闘して、私は諦めた。

第4ラウンド

 もう一つの選択肢である浣腸をしてもらうことにした。浣腸をする為にまたベッドに横になる。先生が来てもらうまで待たなければならない。呼吸するようにヒクつく肛門が、容赦なく体に苦痛を刻み込む。

 数分程してからだと思うが、先生が来てくれた。この人がすごい美人でかわいい先生だった。私は全てを委ねて浣腸を受けた。先生は優しく丁寧にしてくれた。

 浣腸初体験だが、どろっとしたジェルのようなものを肛門から注ぎ込むのだ。それが排便感を刺激し、その液体と一緒に便を出してしまう、というものだ。

 浣腸が終わったあと、急激に強い排便感が体を襲った。先生は「肛門の口を閉じて、出すのはできれば数分待ってから」と言ったが、そんな余裕はなく、私はトイレに駆け込んだ。その移動時に肛門からジェルがポタポタと垂れ出てしまった。あぁもうぐちゃぐちゃだ、と気分がさらに落ち込む。

 肛門に力をいれているつもりだったが、弱かったようだ。いや、力んだつもりで、力が入っていなかったのかもしれない……と、やや混乱しつつ、先生の行ったとおり数分耐えようと便座の前で立ったまま待機するが、汁が流れ出るのをどうしても止められず、この謎の勢いを利用して出すことを決意した。

 しかし、出なかった。体が予感していた通り、浣腸のジェルがだーっと流れ落ちただけだった。絶望しながら残り僅かな排便感を頼りに力んでみる。

 これでもダメなら、さっきのかわいい先生が指で掻き出すらしい。※便を摘出するという意味で、「摘便」という。

 それだけはご免だ、と思いつつ、祈るような気持ちで排便を試みる。そうしたら、飛行石サイズのものが2個落ちてくれた。それにより、肛門の出口付近の残便感はほとんどなくなった。とりあえず肛門の呼吸は楽になった。

第5ラウンド

 でもまだ尻の中に残っている。便の大きさを確かめたかったが、また力んで肛門付近に居座られたら大変なので、私は一旦ベッドに戻った。

 そして、全てを諦めて摘便を依頼した。もう体力の限界が来ていた。もうとっくに激しいスポーツに相当する汗をかいてしまっている。これ以上は本気で腹の治療に障ると考えた。

 あの先生に肛門をほじくられるのか……と心の中で涙しつつ、ベッドの上で待つこと数分。また排便感が強まって来た。ジェルがまだ残っているようだ。少し悩んで、とりあえず便座に座ることにした。下着やベッドを汚したくないからだ。

 で、恐る恐る力んでみた。すると、ぶぴっと下品な音を出してジェルが垂れ落ちた。

 その直後……何 か が 肛 門 に 迫 っ て 来 た。

 こいつだ!

 きたぞ!

 私はこれが最終決戦だと確信した。

ファイナルラウンド

 体感で、飛行石のような小石サイズではなく、ある程度の長さが感じ取れる物体だった。入院生活中の水分補給量を考え、数年前のツチノコサイズを凌ぐものだと覚悟した。とんでもない奴が出てくる。

 最初に飛行石を出した時のようにティッシュを巻いた指で、直接便を押し出そうとしたが、万一途中で千切れたらまた面倒なことになる。一本物だから、こいつは繋げたまま一気に出してしまいたい。

 ここで直感的に思いついたテクニックが、「肛門の周囲を指で押す」という方法だ。これが実にいい方法だった。マッサージをするつもりで、肛門の縁や周囲の尻の肉を、指で優しくぐいぐいと押すのだ。肛門周囲の皮膚と尻の肉越しに便の形を感じながら、圧力をかける感じで、時には内側、時には外側に指を押し込む。そうしているだけで、肛門の口が広がったり狭くなったりしたのだ。

 そして、傷口の痛みと相談しながら格闘すること数分……ついにその時が来た。
 ドボンッと、すごい音がした。
 比喩の流れで「ラピュタのいかづち」を思い浮かべたのだが、恐る恐る立ち上がった私がみたものは、そういう次元の存在感ではなかった。
 私は産み落としたその子にエクスデスと名付けた。そしてすぐに別れを告げた。ウ〜ゴゴ〜ゴゴ〜。

 私は見事に勝利した。世界を救ったのだ。正直言って、手術より辛かったし、手術の成功より嬉しかった。

※参考:エクスデス

15時30分〜

  • ナースコールを押して担当の看護師を呼ぶ。無事に産み落としたことを話す。
  • 汗だくなので、体を拭くタオルをもってきてもらい、腹のガーゼも取り替えてもらった。
  • 服を全てを新しいものに変えたかったが、シャツだけは新しいのがなかった。
  • その後、かわいい先生とも廊下で会えたので、無事に出せたことを伝えた。

16時00分〜

  • 夜に妻がまた来てくれる予定だが、念のため洗濯室に行って使用料金を確認する。洗濯機200円、乾燥機100円。
  • ブログ4日目の打ち込み開始。

17時30分〜

  • 持ち込み食の可否を確認→オッケー
  • 前かがみで歩いてるせいであちこち筋肉痛になったのでバンテリン使いたい→オッケー
  • 一階のポプリまで買い物。お通じをよくするものがほしかったけど、目ぼしいものはなく、黒ごまのジュースを買った。バナナが欲しかった。

18時00分〜

  • 第7ラウンドがあった。これはすぐに出せたのだが、肛門を酷使しすぎた為に、この入院生活中で最強の痛みが肛門に走った。力んで肛門がきゅっとなった時は顔が歪む程辛い。肛門に塗布する軟膏的な薬をもらうことにした。
  • そのトイレ中に晩御飯が来たことを知る。
  • 米、桜だいこんのムニエル漬物、カジキのムニエル、春雨の和え物。
  • 食事中に先生が来て、退院日程の相談の話をした。週末か週明けと言われたので、週明けを希望した。はじめての手術と入院で不安があるから。

19時00分〜

  • デイルームでのんびりする。
  • 黒ごまドリンクをゆっくり飲む。
  • 軟膏座薬を看護師が持って来てくれた。これで肛門は一安心、
  • 妻が来て着替えを持って来てくれた。明日は休みだか日中に来れるとのこと。
  • 今日も雨が降りそうだから、少し話をして帰した。
  • ベッドに戻ったら検診が来た。
  • シャワーはダメだけど洗髪だけなら洗髪室でできると教えてもらう。
  • 検診の後、早速頭を洗った。サッパリした。

20時00分〜

  • やっと1日が終わった。ベッドの上でごろごろ。
  • 週明けまで退院したくないなぁ、と思う。
  • 病室の空調がどうにも合わない。蒸し蒸しするのでデイルームに移動。
  • ブログ4日目の打ち込み続き開始。

21時00分〜

 廊下を散歩しようとしたら病室の前で同じ部屋のおじいちゃんに話しかけられた。便意の為に散歩しているがもう三日も出ていないという。それは辛い。まさに今日の私もその状態だった。私が浣腸を受けるやりとりも聞いていたらしい。

 自分も浣腸を受けようか悩んでいるが、どうやらお尻の病気らしく、排便自体が怖いという。聞いているだけでも辛かった。なんたって術後の便秘は手術より辛いのだから。おじいちゃんの健闘を祈った。

21時30分〜

  • 自販機で小さいサイズの水のペットボトルをかった。持ち運びやすいし、2本あれば片方を常に冷やせる。
  • お腹の麻痺はほとんど感じない。麻酔も切れてるだろうけど痛みが増してないのは嬉しい。
  • でもまだ咳もできない。お腹は痛い。

22時00分〜

  • 消灯
  • 座薬in。痔持ちなので慣れている。

23時00分〜

  • 屁をしただけで肛門がズキズキする。
  • 入眠。