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言葉は嘘をつきません

発達障害からみた警備(2号)の話:警備歴3年目

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 今年の3月で警備員2年目が終わり、3年目に入りました。流石3年目になると、もうどこにいってもベテラン使いです。配属先によってはその日いる隊員の中で一番経験者の時もあります。

 今日までを振り返って思うのですが、やはり警備と発達障害は相性が良いと思います。今回はこれまでに書いてきた同テーマの記事をまとめようと思います。

 

※1 警備(2号)とは:誘導警備のことです。警備は1号(施設警備)、2号(雑踏誘導)、3号(貴重品輸送)、4号(身辺警護)と、1号から4号まで分かれています。本記事でお話しするのは2号(雑踏誘導)の話です。

 

 

若い人が多い

 警備員=おっさん、というイメージがある人少なくないと思うのですが、私の勤める警備会社は20代30代の若い人多いです。体感ですが4:6(若い:若くない)の比率です。女性隊員も多いですよ。

 

健康にいい

 やはり生き物として日光にあたるのは大事です。春は桜。夏は青空。秋は紅葉。冬は雪。そういう景色を見ながら仕事できます。私は特に春の桜や、冬の雪が好きです。寒い日の缶コーヒーと肉まんは最高です。

 

業務の会話に困らない

 警備に求められる言葉使いは、事実をありのまま述べられる説明力です。当ブログ的に言えば「対応型の話し方」のことです。はっきりしない言い方や、複数の解釈ができる曖昧な言い方は困ります。

 発達障害者は生き辛さと向き合う境遇の中で、対応型になりやすいというのが私のイメージです。

 警備一筋30年とかそういう仙人みたいな先輩が普通にいて、流石人生捧げてるだけあって教える時の説明もわかりやすいです。

 転職を繰り返した20代は、接客のアルバイトやデスクワークの会社員をやっていましたが、その世界では事実をありのまま述べる話し方は人任せというか他人事というか、仕事に積極的ではない人だと思われてしまいました。あの世界は「感想型優位」なんだと思います。

 これは隊員同士ではなく現場の職人さんとの会話でも同じです。誘導警備の主な活躍の場となる工事現場では、よほど小さな現場でない限り、複数の会社の職人さんたちが集まります。つまり他人同士が当たり前であり、だからこそ工事の打ち合わせ等はしっかり綿密に行います。

 ビジネスマンみたいなキラキラとした言い方や、言葉に横文字を混ぜる必要はありませんし、そんな人はいりません。見たこと聞いたことを、そのまま述べられることが何よりも大事なんです。

 

参考記事

 

仕事の動作で困らない

 接客アルバイトやデスクワークの会社員の世界では、次どうしていいのかわからない場面が多々ありました。特にデスクワークの仕事では、多くの場合において仕事の流れの理解に苦慮しました。でも誘導警備の仕事では、そういう状況に陥ることはとても限定的でした。誘導警備が向き合うのは、主に人や車両といった物体だからです。安全を最優先に誘導すればいいんです。

 デスクワークでは、上司や先方の言ってることがわからないとか、メールや書類の処理のわからないとか、会議の内容についていけないとか、そういうことばかりでしたが、自分に向かって走ってくる車両に対し、誘導棒で進路を指示する動作で迷うことはありません。しかもこちらは誘導で示すだけで良く、あとは向こうが判断して動いてくれます。

 誘導の際は、感覚を分割する意識をかなり活用しています。下記のケアレスミス克服法を参考にしてください。


参考記事

 

 

自分の誘導に専念できる

 接客アルバイトやデスクワークの世界では、気が付いたことを積極的にできる人が評価されました。それができない人は「勤務態度が悪い」と評価されることもありました。

 警備の世界は逆で、付帯業務が禁止されています。誘導以外のことをやっている間に、誘導していなかったせいで事故が起きたら大変だからです。(昔はこの認識が甘くてなんでもやらされていたとか)

 すごく雑な言い方ですが、「言われたことだけやればいいし、言われていないことをしてはいけない」んです。言われた仕事だけに専念したい人にはぴったりです。

 

細かく考える感覚がそのまま活かせる

 誘導する相手は生ものですから、同じ道路で同じ相手を同じように誘導する場合であっても、常に安全を第一に、危険を察知して対応する感覚が求められます。ですから、何度同じことをしても、毎回細かいことが気になってしまう性格の人は、その感覚がそのまま役に立ちます。そういうことが平気な人でないと務まりませんし、それが苦痛だという人には向いていません。

 

業務の習得に急かされない

 常駐隊員以外は毎日現場が変わったり、初現場が連日続くこともあります。知らない現場は緊張しますが、逆にそこが発達障害には嬉しいところです。初めて行く現場なら当然、その場所で求められることを1から説明してもらえます。だいたいが研修で習ったことを基準に、あとは現場特有の事情に合わせればいいだけですから、その分、業務の難易度は下がると言えます。

 あと、動作主導ですから頭よりも感覚的に習得できます。デスクワークのようにわからなすぎて馬鹿になるということがありません。

 

参考記事

 

給料が多い

 今の警備2号業界の給料は、日給10,000円前後~12,000円くらいが相場です。週5日出れば、社会保険に入っても手取りで20万超えます。更に会社が指定する国家資格などを取得すれば給料に上乗せされます。家庭をもってお子さんがいて、家も買ったという人が普通にいます。

 この給与の待遇は、発達障害的にはとても魅力的なんです。

 発達障害は生まれつきというだけあって、子供の頃から症状に振り回されて生きています。学校をドロップアウトした人や、転職を繰り返している人が多く、仕事の選択肢が「学歴・職歴・資格、不問」しかないという人が少なくないんです。

 そういう条件だと、デスクワークは契約社員くらいしかなく、週5日フルタイムで働いても社保有りで手取り12万円とか。しかも残業代はみなし(笑)これだと、ちょっと時給のいいアルバイトの方が稼げてしまうんです。

 警備は夜勤もあります。働きまくって稼ぎまくりたい、という人にもおすすめです。

 

休憩が多い

 通常は、8時間~9時間勤務に対して、昼食1時間+休憩です。その休憩が、現場によっては30分×4回の2時間とか、そういう現場が普通にあります。交通量が多すぎて体力的に大変な現場とかですね。

 

仕事がなくても給料が出る

 朝、現場にいったら仕事がなく直帰になった、なんて場合でも日給がもらえます。例えば大雨など天候事情とか、予定していた車両の搬入がキャンセルになった場合などです。

 時給換算のアルバイトではこうはいきません。

 あと工事現場は早上がりが普通にあります。デスクワークの世界では残業する人が評価されましたが、工事現場の世界は逆です。その日決まった作業を時間通りにきちんと終わらせてさっさと現場から上がることが正義であり、工事が終われば警備も帰れるというわけです。(警備的事情で帰れない現場もあります)

 

服装と髪型に困らない

 警備士には制服があります。それを着ていればいいのです。髪型も耳にかからないよう短い状態を維持しなければいけませんが、昔みたいに全員角刈り、なんてことはありません。私はいつもツーブロック。いちいち考える必要がなくて楽です。 

 

出禁制度が素晴らしい

 工事現場は一つのミスや一瞬の油断が命取り。ほんとに死にます。ですから、安全第一を徹底しています。毎日毎日、同じ内容であってもKY(危険予知)の確認や共有時間を取り、絶対に事故が起きないようにします。初めて現場に入る人は新規入場教育を受け、現場の特徴や禁止行為などを伝えられます。

 そのKYや現場ルールを守れない人、守らない人、守らなかった人は厳しい注意を受けますし、一発アウトで即退場⇒現場への出入りが禁止されることも、普通にありえます。「その現場におけるクビ宣告」ということです。

 危険行為だけではなく、とにかくその現場において問題だと判断された人は出禁を食らいます。派遣されている警備士に対しても、出禁が下されることがあります。(私はまだ食らったことありません)

 私は常々、この出禁は素晴らしい制度だなぁと思っています。だって、仕事に対する姿勢や人間性に問題がある人と、一緒に働かなくて済むんですよ。

 

自分に合わない現場は変えてもらえる

 自分に合わない現場は変えてもらえます。人間関係の軋轢があったり、難易度の高い現場には無理して行かなくてもいいです。(会社によるかも)

 

体調の気遣いが嬉しい

 昨年、初めての夏の警備の時、まだ新人の札が外れて間もないころ。先輩の隊員が「気分悪くない? 水分補給はしっかりね。熱中症に気を付けてね」と声をかけてくれた時のことを今でもよく覚えています。私は仕事中に、そんな風に声をかけてもらえたことが初めてでした。涙が出そうになるほど嬉しかったんです。

 みんなで体調のことを気遣いながら仕事をする。今となっては当たり前のことなのですが、オフィス業務に勤めていた頃は、そのような会話は一切ありませんでした。体調を崩せば、心が弱い人扱いをされました。

 

障害者として会社にお願いしていること

 ブログ読者はご存知の通り、私はケアレスミス・コミュ障・習得困難といった大人の発達障害の症状を大きく改善させた一人です。治したといってもいいくらいです。でも症状に振り回されていた期間が長すぎた為に、単語や一般知識の習得量が少なく、普通の人ならわかることでもわからない時があります。

 理解力はあるので補足説明してもらえば大丈夫なんですが、これがトランシーバーの会話だとそのやりとりが円滑に進まない場合があるので、無線を使う現場には配属しないようお願いしています。

 

不安なところ

  • オリンピックの後は仕事が減るという噂があります。今はオリンピックの商業効果に伴う建築ラッシュのおかげで警備員需要が上がっており、警備会社同士で一人の警備員を取り合いするほどらしいのですが、その後は現場が減るだろう、と。現場が減るということは配属される隊員が減るということです。その時、会社的に評価の低い隊員は当然、干されるでしょう。
  • 2号警備は「日給」が多いのですが、そこがネックだという人は多いと思います。日給の難点は仕事がない時です。例えばGWの間とか、収入ゼロです。有休でカバーするという人もいます。ちなみに私の勤め先は日給制の週払いです。
  • 会社が障害について積極的に理解してくれても、配属された現場の職人さんや他の隊員まで理解してくれるかどうかは別です。というか話すら伝わってないでしょう。ですので、基本的には私のトランシーバー対応のように、できないことがある現場には配属されないよう、事前に話しを通しておくことがポイントです。
  • 警備の人はほとんどの方が丁寧なやりとりをしてくれますが、やはり乱暴で偉そうな人はいます。そういう現場に配属されたら仕事が終わったあとで現場を変えてもらうよう会社にお願いしましょう。会社によるかもですが、うちの会社はそういう対応をしてくれます。
  • これは特に女性が気にするところだと思うのですが、やはり日焼けしやすいです。特に夏場は日焼け止め必須です。

 

まとめ

 3年目の今、特に意識することを書きました。過去記事の焼き直しみたいな内容でしたが、参考になれば幸いです。職探しをしていて、日給の高さをみて警備職が気になった人も多いはず。またその時は、今回の記事のことを思い出してくださいね。質問あればコメント欄などでお気軽に。

 

記事紹介:「適正外」の偏見なくし 全員を正規雇用 警備員、4割以上が障害者 福岡市の警備会社