発達障害考察ブログ HyogoKurumi.Scribble

言葉は嘘をつきません

大人の発達障害:改善したあとの境遇「発達障害の後遺症」

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 今回は大人の発達障害の症状を改善した後の境遇について話します。これまでの発達障害考察記事の中でも話してきたことですが、本題ではないところだったこともあり、詳しく記述する機会がありませんでした。

 ほとんどの人にとっては未知の領域の話だと思います。その時を目指して頑張っている当事者の方や、当事者のご関係者の方はぜひ参考にしてください。

 

 お時間のある方は、下記考察記事を先にお読みください。

 

 

症状

  • ケアレスミス・・・細かいミスが多く仕事を任せられないレベル。
  • コミュ障・・・意図せず失言する。日常的に他者を怒らせたり悲しませる。
  • 習得困難・・・簡単な仕事でも覚えるまでに期間を要する。あるいは全く覚えられない。

 

 上記、大人の発達障害の中でよく話題に挙がる症状を抱えていたとします。

 

症状に振り回されていた期間

  • 幼少期から30歳頃まで、とします。

 

改善方法

  • 薬物を使用しない認知療法的なトレーニング、とします。

 

生い立ち

 小学生の頃は授業中徘徊。クラスメイトとは喧嘩ばかり。中学校ではいじめに遭い、友達がいないので一人でゲームばかりするようになる。高校は偏差値の引くいところに人柄だけの推薦入学。留年しかけながらもなんとか卒業。

 学校の授業の内容が頭に入らなかったので学力は下の下。資格も実績もなにもないまま学業を終え、就活は失敗して二十代はアルバイト。真面目に頑張るも症状のせいで、一年持たずにクビになるor居辛くなって自主退職。

 家族も無理解で頼れる友達もおらず、引き籠りになる。20代後半に発達障害の診察を受けて診断が下る。自閉症スペクトラムとADHD。

 治療薬を提案されたが抵抗があったので、ネットでみつけた当事者の改善法を頼りに自主的な改善トレーニングに励む。引き籠り期間を利用し、見事症状を大きく改善させることに成功。

 30歳になり社会復帰を目指す。ハローワークで就職活動をしたところ、発達障害に理解のある会社に勤めることができた。

 

本題:改善後の状態

 ケアレスミスもしなくなり、コミュニケーションも円滑にできるようになりました。不可解な失言もしませんし、人間関係も良好です。仕事の習得もできるようになり、少しずつできることを増やしています。

 何の問題もないようですが、この生い立ちなら社会人生活の中では、知識や単語不足があらゆる場面で障害となるでしょう。

  • 誰でも知ってるニュースや歴史を知らない
  • 誰でも知ってる常識や作法を知らない
  • 誰でも知ってる言葉・単語を知らない

 

 学校の授業についていけてなかったということは、歴史知識や社会のルールなども頭に入っていないということです。これだとテレビのニュースや慣例、行事なども理解するのが大変なはずです。

 テレビゲームばかりしていたということは、失言や言い間違えなどが起こらない上に同じパターンの会話ばかり見ていた、ということです。柔軟な会話は苦手でしょう。

 学生時代はいじめに遭い、社会に出てからも症状に振り回されて仕事を転々としていたという事情からみて、雑談など日常的な会話量が乏しい境遇が長期間続いたと思われるので、人の言葉から何かを考えたり反応したりする能力に欠けるはずです。これだとどんな雑談をしても会話が発展しませんし、自分から話しかけることにも積極的にはなれないでしょう。その後引き籠りになったのが更にその人格をねじ込みます。

 それらの特徴が、どこで何をしていても自分の思考ばかりと向き合う人格を形成し、新しい情報や言葉が頭に残りにくくなるのです。

 

 前の項の生い立ちは、実は私の実際の生い立ちに似せてつくった創作ですが、今まさに私は「知らないことの多さ」と付き合いながら生きている状態なんです。

 診断を受けた際もWAISの結果から「8割くらいの人が知ってるようなことも知らないだろう」と言われました。

 

  WAISの結果はこちらです。参考に。

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 今の警備の仕事は指示された誘導や案内がメインですので、そういう特徴が障りになりにくいです。理解力もあるので、知らないことを話された時も、聞き返しをするなどをして対処できます。

 でもそれが無線通信で起きると、「聞こえづらい」などの理由で、その際のやりとりが円滑にできない場合がある為、無線を使う現場だけは自分を配属しないように会社にお願いしています。

 

 この「知らないことの多さ」というのは、結構厄介な症状なんです。これは仕事の習得とは別物で、急いで習得しようとしても、「文化の違い」や「他国の言語を覚える」ような難易度に相当します。「普通はこうする」「普通はこう言う」といった、定型生活を送ってきた人たちが無意識の中で習得してきた事柄と深く関わるので、知識として覚えることはできても、自身の自然体に落とし込むことが難しいのです。

 無意識の内に覚えるようなことだからそもそも教えられる人が少ないですし、仮に教われるとしても、教わればいいという性質のことでもありません。「覚えた」から「自然体」まで何年もかかるでしょうし、結局最後まで、自然体レベルでの習得は叶わないかもしれません。

 

 大人の発達障害の症状を改善した今の私は、そういう「後遺症」のような特徴と付き合いながら生きています。

 逆に、大人の発達障害の症状を抱えながらも、勉強や雑学、一般知識などの習得には困難がなかったという人は、改善後、この課題と向き合わなくて済むでしょう。発達障害の圏内にいた以上相応の偏りはあるでしょうけど、オフィスのデスクワークのような会話ベースの業務ができても別に不思議なことではありません。

 

 いま大人の発達障害の症状を改善させようと頑張っている人は、自分はどちらかを考えてみてください。一般知識や単語の習得ができている方ですか? できていない方ですか?

 できていない方で、将来オフィス業務で努めたいなら、一般常識や単語などの習得についても考えてみてくださいね。

 私も改善前の段階からこのことがわかっていれば、今もうちょいマシだったかもしれません(笑)

 

 以上、今回の記事が何かの足しになれば幸いです。

 ちなみに今回の記事の文字数は、なんと2500文字という少なさでした\(^o^)/

 

 …今の状態でWAISもう一度受けたい。