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当ブログの発達障害に関する記述は当事者の体験に基づく考察です。ご了承の上でお読みください。

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発達障害考察ブログ HYOGOKURUMI.Scribble

言葉は嘘をつきません

【20/9/17更新】発達障害と犯罪心理 はじめに:目的と基準にする持論

 先日告知した通り、平極ルミは「発達障害と犯罪心理」と向き合う活動をします。念のために「心理校閲」のカテゴリとします。今回はタイトル通り、その目的と基準にする持論の整理をします。

 

 

目的

 目的は「発達障害と犯罪心理」の関係性を一般常識・用語を基にして言語化することです。副次的には下記の効果が考えられます。

  • 私が発達障害考察の方で、発達障害の特徴や境遇を依存症やお酒に酔った状態に置き換えたように、一般常識からでも考察できるよう言語化できれば、それは犯罪事件や有害活動の対策に通ずると共に、自分や他人の生活を守る身近な知恵となって機能します。
  • 個人レベルにおける発達障害考察は近年停滞の傾向がうかがえ、これを再活性化させる効果があると考えます。停滞の理由には、無認知時代を生きた当事者の高齢化や、社会が発達障害の認知度を高めていく方向へシフトしたことにより、障害への理解や支援の開拓が進み、自助努力の必要性が無認知時代より低くなった為など、様々な理由が考えられますが、全体に関係する要因として、一般に流布された発達障害の専門知識が偏っており、それを参考にした多くの当事者関係者を思考停止に陥らせている実態があると推測します。その点でいえば、本考察の試みは思考停止に陥らない新しい構文(syntax)を構築することになるとも言えます。

 

 例えば「お酒を飲んだら酔っぱらう・酔い方は人それぞれ違う・お酒を飲む時は飲む量に気を付ける」程度のことは特に難しさを感じない一般常識です。発達障害と犯罪心理についても、それくらいの難易度で考えられるようなる構文を明文化するのが目標です。

 

基準にする持論

 発達障害考察で言語化した依存症の理論を基準とします。

 依存症の特徴である関心の偏りや執着心は、発達障害の特徴に置き換えることができます。例えば「ギャンブル依存」の話なら「金銭感覚の麻痺」という特徴も欠かせません。

 発達障害の症状も同様です。表面上の特徴の裏で〝麻痺している感覚がある〟と考えられるからです。発達障害の話題でよく挙げられる症状で言えば、「関心の偏り」はそれ以外の感覚が麻痺していると言えますし、過度なケアレスミスも業務を進行させることに意識の焦点が偏ってしまい、動作の結果を認知する感覚が麻痺してしまっているといった風に考えることができます。

 犯罪心理にもこの依存と麻痺の関係性を当てはめられると考えます。社会性や常識性の欠如もある種の感覚の麻痺と言えるからです。

 これらの類似性から「発達障害は依存症の類として扱うことができる」と考えます。

 

発達障害の状態と境遇 

 人の意識は「自我が基準となる思考」(自我基準)と、「脳の働きが基準となる思考」(脳基準)に分けられます。

 

  • 自我基準とは、自分の意思で思ったり考えたり、成長過程で形成される社会性など。平常時の意識のこと
  • 脳基準とは、怒りや悲しみ、〇〇がやりたい、我慢できないなど、自分の意思では強弱の制御が困難な意識のこと。一般通称で言うなら感情や本能、依存性、衝動性など

 

 その関係性を表したのが下記イラストです。

 

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 この図で表した赤色の円「偽自我」が「脳基準」の意識のことであり、黄色い円「自我」が「自我基準」の意識のことです。

 自我(黄色い円)は依存性を原動とした脳の働き(赤色の円)によって成長過程で形成されるものであるからして、自我は偽自我の中であり、その正体は「依存症の症状」であると考えられます。

 平常時は自我を基準に活動(思考・言動など)しますが、活動中に脳基準から発生する意識が強まり、自我はその影響を受けることがあります。上記イラストは脳の依存的働きによって形成された自我の中に、3つの赤色の円を加えることでその状態を表現しました。

 その影響を強く受けてる間は、その脳基準の意識を自分の意思と同等に認識したり、本能的に受け入れてしまうことがある為、「自我の振りをする意識」という実態を踏まえてこれを「偽自我」と呼称しました。

 これらは脳の働きを比喩的に言語化したものですが、この「自我」と「偽自我」のコンディションを推測することが本考察の主な作業になると考えられます。 

 

定型発達(普通の人)の状態

 発達障害(普通ではない人)になる境遇や人格を考察するにあたり、まず持論を基に定型(普通の人)の脳の状態を設定します。

 

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 普通の人は、偽自我が発生してもその影響は小さく、星マークの「意識の基準」は自我にあります。だから社会性を基準とした思考や言動をとることができます。自我内の偽自我は一時的に強くなっても、時間経過で沈静化します。

 

発達障害(普通ではない人)の状態

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 発達障害の人は偽自我の影響が常に大きく、「意識の基準」も偽自我の上にあります。だから思考や言動の大部分は感情や本能、衝動性や依存性が基準であり、普段の様子からして社会性から外れています。平常時においても大小さまざまな偽自我が発生しており、常にハイであると同時に、脳が疲労しています。

 

偽自我の性質と増強される要因

 偽自我の性質は寄せては引く砂浜の「波」のようなものであり、環境や心因、あらゆる影響を受けて強まったり弱まったりします。脳の依存的働きを海の「海中」とするなら、自我は「海面」にあたる関係性です。

 

  • 偽自我の衝動を満たして沈静化させても時間が経てばまた波が来る。
  • 我慢や禁止を強要すると波が大きくなる(参考:カリギュラ効果)
  • 食べ物、嗜好品、娯楽、光、音、言葉など、脳に刺激を与えるものは偽自我の波を増強させる。

 

 人が依存症に陥る対象として、アルコールやたばこ、ゲームやギャンブル、薬物を代表例に挙げることができます。その上で、本考察では「言葉」を最大要因として扱います。その上で本考察では発達障害のことを、言葉を使う(話す・聞く・思考するなど)ことにより、「意識はシラフのまま脳だけが酔っぱらったようなコンディションになる人」という前提で扱います。

 自我自体が依存症の一種であり、大きくなった偽自我の波は平常時の脳の働きに定着し、第二、第三の自我となって意識の主導権を掌握します。偽自我の影響は依存症状と同義であり、ギャンブル依存に陥ってもその意識のまま活動できるように、依存症は〝別の人格〟であると考えます。

 

 

発達障害になりやすい境遇と考え方

基本となる考え方

  • 発達障害特徴の源となる偽自我の影響力は、依存症から考察できる対象の使用量が左右します。お酒やたばこ、ギャンブルやゲームなど、一般常識として依存症と関りが深い対象と関わる回数や量、時間などが多ければ多いほど偽自我の波は強まり、自我の優先度が下がることにより、発達障害になっていくと考えます。
  • 依存症は統計的に体質として遺伝することがわかっています。これが真の実態なら、依存と遺伝との関係性は、発達障害者や犯罪者が多い家系の境遇を考察する上で無視できない特徴だと言えます。率直に言えば、非定型タイプの親からは先天的に偽自我が強くなりやすい子が生まれやすいと考えらます。
  • 偽自我の波は「言葉」の使用(話す・聞く・聞こえる、など)だけでも発生します。例えば親が、営業系のビジネスマンで家の中でも喋りまくるとか、宗教の信者であり何かと強要してくるとか、育成方針が虐待的で暴力性を伴うなどなど、否応なしに偽自我を煽られる境遇にいる人は発達障害になりやすいと言えます。

 

 お酒にも強い人弱い人がいるように、偽自我が強くなりやすい人とそうではない人を区別することができると考えます。それは「発達障害になる/ならない」を考える上で指標の一つとなるでしょう。 

 

補足

  • 偽自我は依存対象を使用している間だけではなく、やめる時も増強されます。負担なく継続できている間は依存対象の使用ばかり繰り返してしまい、他の感覚が麻痺していくことにより偽自我が増強されて社会性が低くなります。またほとんどの依存対象は継続する為に資金が必要であり、繰り返すことができなくなったことによって肥大する我慢や禁じの強要によって、偽自我が増強されます。(参考:カリギュラ効果)
  • 両親が酒もたばこもゲームもギャンブルもやらない真面目なタイプであるとしても、この社会で言葉を習得して活動している以上、その言葉の依存性が遺伝したレベルにより、生まれてくる子が先天的に偽自我が強くなりやすい発達障害タイプになる可能性は全く否定できません。
  •  偽自我は基準となる自我からみて別の人格であり、その寿命には短いものと長いものがあります。例えば「押してはいけないスイッチ」を見せられたことにより、そのスイッチを押したい人格が形成された場合、そういう話はすぐに終わるという前提で言えば、「短命の人格」であると言えます。対してギャンブルに関しては、楽しんでやっている間もお金がなくなってもうやめたいと思った後も依存状態は継続する為、長命の人格であると言えます。
  • 発達障害者の人格の特徴は、発達障害のことをお酒に酔った状態に例えたように、「上戸」を参考にすることができます。笑い上戸、怒り上戸、泣き上戸、機嫌上戸などなど、それらのタイプが平常の人格として単体、あるいは複合しながら現れます。

 

 言葉は「話す・聞く」だけではなく「聞こえてくる」や「思考」でも使用する為、否応なしに使用量が増えていきます。また相手との関係性次第ではその影響力が底なしに強くなるものです。そういう性質や社会との関係性からいって、言葉は最も影響力を有する依存対象であると言わざるを得ません。

 

先天性と後天性の関係

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 医学上では統計的に依存症は体質として遺伝することがわかっています。親から遺伝した依存体質が強い人は「生まれつき偽自我の波が強い人・強くなりやすい人」だと指摘できます。

 生まれた時点では依存体質ではない状態だとしても、現代社会は教育の過程で言葉を多用する為、大多数の子供が偽自我を煽られながら生きることになります。生まれつきの依存体質のレベルだけでは何も決まらないと考えられます。

 

発達障害からの回復条件

 発達障害は強くなりすぎた偽自我に振り回されている状態なので、偽自我を弱めることが回復の要となります。

  • 依存から考察できる対象を自分から離し、偽自我が煽られない生活を送る
  • 悩みや課題は「保留」にして平常時の意識から切り離すなど、問題を加工する
  • 定期的に休息をとり、脳を休めながら活動する習慣をつける

 

 この社会の経済は国民の依存性を原動力としていますから、上記のような回復条件を現代社会のライフスタイルに取り入れることはほぼ不可能に近いです。それが発達障害の改善が困難な理由であり、この社会の実態が変わらない限り、本考察に当てはまる依存症を元凶とする発達障害当事者は、未来永劫にわたって増加していくと指摘できます。

 

本考察の作業

 とりあえず、発達障害者が関与した犯罪・事件に関する書籍を読み、持論と比較した考察文を記事にしていこうと思います。

 

※とりあえずここまで。ほぼ毎日読み返して随時加筆、改稿していますm(_ _)m

 

※2020/8/16 掲載

※2020/9/12 改稿

※2020/9/13 改稿

※2020/9/14 改稿

※2020/9/15 改稿

※2020/9/17 改稿