あぶり出し型脳に関する情報を読むために御アクセスされた方は、必ず下記記事からお読みください。
以下、本編
特報
2020年5月13日追記:本記事はKinldle本『発達障害考察本2:心理校閲』収録記事です。詳細は下記特設ページをご確認ください。
以下、本文
後編では自分自身の体験を基に、私の考える「あぶり出し型脳」の特徴について解説します。
あぶり出し型脳特徴とは
↑上記画像が当該特徴に関する今の自分イメージです。
まず、【A】という実行内容の発生ポイントがありますね。人に声をかけられた、メールが届いた、何かに気づいた、打ち合わせを行う、という、物事の発生時点のことです。それに対して、どうするかという処理を検討する段階が【B】であり、実際に実行に移す段階を【C】と示しました。
そして、非定型と定型との違いを黒線の下段に示しました。
定型発達の方は【ABC】がテンポよく切り替えられていることがわかります。対して非定型発達の方は【B】が連続しています。Cに至るまでに時間を要していることを示しました。更に、【B】ゾーンが黒い線で囲まれています。これは【B】の解決に要する処理時間が、固定されてしまっていることを示しました。
つまり、その時点でどれだけ考えても、Cに至るまでに固定された分の時間を要してしまうということです。
処理Bの間、非定型発達は色々なことを考えています。Aに関連するありとあらゆる場面の記憶の振り返りや、適切と思われる言葉の脳内検索、必要な情報の在処についてその当てを付けたり、それらを今自分がどこまで考えているかその整理などなど、とにかくめっちゃ考えています。そうしながら相手の反応をみつつ、今までのパターンから該当する行動を、迷いながら選択実行しているのです。
このように非定型発達は、一つの事柄を処理するだけで定型発達以上の時間を要します。
更に現実社会では複数の事柄が次々と発生していきます。ですので、この前提で想定した場合、現実では下記図のような境遇に陥るはずです。↓
この図に「出勤」と「退勤」を加えると、このようになります。↓
仕事をしている間は様々な事柄が発生するので、ずっとこんな調子になることが考えられます。
仕事中である限り【B】状態の案件が増え続け、場合によっては延長されたりするので、ほとんどの事柄は、退勤後でないと【C】に到達することができません。仕事で失敗をした後は怒られますが、その時には失敗に至るまでの経緯や不注意だったポイントが理解できているということも多々あり、怒られている時間を無駄に感じる事もあるでしょう。
心身共に健康である通常の状態において、このような処理が生じてしまうことが『あぶり出し型』の特徴です。いつも仕事が終わってから不安に駆られたり、相手の言葉がすぐに理解できなかったり、ただの新聞記事の文章を読むことすら難しいという特徴の裏で何が起きていたのか、これなら説明できますね。
とにかく、いつも、理解が、遅れて、やってくる、というわけです。
追記 2021/01/11
本記事は考察本1及び考察本2をKDPセレクトへ登録する為に、非公開とします。非公開中はブログ上でお読みいただくことはできませんが、上記Kindle本をKDPセレクト登録したことにより、読者さまはKindleUnlimitedサービスを利用して、無料でお読みいただくことができます。
KU化に関する詳細は下記の記事をご確認ください。
追記その1
嬉しい情報です!
ケアレスミス克服の記事の時も、ヴィパッサナー瞑想の観点から詳細な分析をしてくださった id:ri-nyo さんが、今回も瞑想の観点から記事を書いてくださいました!
記事は、あぶり出し型脳の特性である、反射的に行っていた認識プロセスを自覚できるようになるトレーニングを考案していく内容とその方法です。
たしかに、悪化を防ぐ目的でも精神面を落ち着けることや、現実をより認識する力を高めることは必須と考えられますから、瞑想という観点からのアプローチは理に叶っていると感じました。
私は現状のまま、自然体を重視した上で生きていく話しかできませんでしたが、一つの道が見えたように思いました。
こちらの記事も超おすすめです! ぜひお読みください!
追記その2
この記事の後に、あぶり出し型脳で起きていた状況と、その性質に通じる記事を書いたので追記します。前編で述べた意思疎通難はこれです。
後編で述べた、あぶり出し方脳の特徴が起きていた状態はたぶんこれです。
追記その4 あぶり出し型脳の改善法
あぶり出し型脳の改善に通じる記事がこちらです。この症状を改善したいと思った人はこちらの記事へお進みください。